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日々原高校ゲーム部  作者: 名波 和輝
006 GW(2041)
51/83

006-030 それこそ、5人でプレイしたら大混戦なわけだし


 せっかく葵さんが遊びに来た、と言うことで、僕達はクラシス(大混戦クラッシュシスターズEX)で遊ぶことになった。


 クラシスなら最大8人でできるので、5人いてもみんなでできるわけだ。


 何回か戦った感じ、僕らの強さ関係はこんな感じだった。


 K.A.I.先輩≧you先輩>僕≧Tomo先輩>葵さん


 K.A.I.先輩は、地上戦なら最強だけど、空中戦が絶望的なキャラ、リトル・マイク(参天堂開発のゲーム「パンチングアウト!」の主人公)を使っていた。


 即死コンボしかできない一三は不利だからだろうか?


 それこそ、5人でプレイしたら大混戦なわけだし。


 you先輩はキャラこそ変えなかったが、立ち回りは全然違うものだった。


 曰く、「5人対戦くらいなら、心理掌握は余裕」らしく、巧みな誘導で戦況を(ことごと)くコントロールしていた。


 Tomo先輩は、言っていた通りあまり強くなかった。


 1対1だったら、僕が多分6〜7割勝てるくらいの強さだった。


 そして、葵さん。


 葵さんは渋っていただけあって、本当に強くなかった。


 1対1だったら、僕が9割、もしかしたら、10割勝てるくらいの強さだった。


 でも、面白いことに、僕が抜けて、K.A.I.先輩&you先輩対Tomo先輩&葵さんの組み合わせでチーム戦をやったら、4割程、Tomo先輩&葵さんチームが勝っていた。


 1対1対1対1対1をやった上位2人と下位2人がチーム戦をしたら、上位2人のチームが全勝しそうなものだけど、そうならなかったのが不思議でならない。


 やっぱり、Tomo先輩はサポートするのが得意で、葵さんはサポートされるのが得意なんだなぁ、って思った。


 さて、そんな楽しい時間もあっという間に終わり、僕達は解散することになった。


「あ、そう言えば。youさ〜、エボツー買うの〜?」


「ああ、買おうと思ってるよ」


「そっか〜。ここにいるみんなでできたら良いね〜」


「ちょっと調整中だ。あ、MoMoちゃん」


「はい?」


「『SchnorcheL(シュノーケル)』持ってる?」


 SchnorcheLとは、フルダイブ型VRゲーム機のことだ。ドイツ語表記だけど、開発は日本だ。


「持ってますよ」


 と、なると、さっき葵さんが言ってたのは、SchnorcheLの有名タイトル、EBO2(正式名称、なんだったかな?僕はあまり詳しくない)のことだろう。


 確か、今年の夏発売だったような?


「なら、インハイで結果残せば行けそうだな…」


 you先輩は呟くようにそう言った。


「何のことですか?」


 僕はそう尋ねる。


「いやいや、気にしなくて大丈夫。先輩、多分、できると思うぜ、みんなで」


「本当〜!?楽しみにしてるね〜」


 そんな会話をして、僕達は解散した。

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