006-030 それこそ、5人でプレイしたら大混戦なわけだし
せっかく葵さんが遊びに来た、と言うことで、僕達はクラシス(大混戦クラッシュシスターズEX)で遊ぶことになった。
クラシスなら最大8人でできるので、5人いてもみんなでできるわけだ。
何回か戦った感じ、僕らの強さ関係はこんな感じだった。
K.A.I.先輩≧you先輩>僕≧Tomo先輩>葵さん
K.A.I.先輩は、地上戦なら最強だけど、空中戦が絶望的なキャラ、リトル・マイク(参天堂開発のゲーム「パンチングアウト!」の主人公)を使っていた。
即死コンボしかできない一三は不利だからだろうか?
それこそ、5人でプレイしたら大混戦なわけだし。
you先輩はキャラこそ変えなかったが、立ち回りは全然違うものだった。
曰く、「5人対戦くらいなら、心理掌握は余裕」らしく、巧みな誘導で戦況を悉くコントロールしていた。
Tomo先輩は、言っていた通りあまり強くなかった。
1対1だったら、僕が多分6〜7割勝てるくらいの強さだった。
そして、葵さん。
葵さんは渋っていただけあって、本当に強くなかった。
1対1だったら、僕が9割、もしかしたら、10割勝てるくらいの強さだった。
でも、面白いことに、僕が抜けて、K.A.I.先輩&you先輩対Tomo先輩&葵さんの組み合わせでチーム戦をやったら、4割程、Tomo先輩&葵さんチームが勝っていた。
1対1対1対1対1をやった上位2人と下位2人がチーム戦をしたら、上位2人のチームが全勝しそうなものだけど、そうならなかったのが不思議でならない。
やっぱり、Tomo先輩はサポートするのが得意で、葵さんはサポートされるのが得意なんだなぁ、って思った。
さて、そんな楽しい時間もあっという間に終わり、僕達は解散することになった。
「あ、そう言えば。youさ〜、エボツー買うの〜?」
「ああ、買おうと思ってるよ」
「そっか〜。ここにいるみんなでできたら良いね〜」
「ちょっと調整中だ。あ、MoMoちゃん」
「はい?」
「『SchnorcheL』持ってる?」
SchnorcheLとは、フルダイブ型VRゲーム機のことだ。ドイツ語表記だけど、開発は日本だ。
「持ってますよ」
と、なると、さっき葵さんが言ってたのは、SchnorcheLの有名タイトル、EBO2(正式名称、なんだったかな?僕はあまり詳しくない)のことだろう。
確か、今年の夏発売だったような?
「なら、インハイで結果残せば行けそうだな…」
you先輩は呟くようにそう言った。
「何のことですか?」
僕はそう尋ねる。
「いやいや、気にしなくて大丈夫。先輩、多分、できると思うぜ、みんなで」
「本当〜!?楽しみにしてるね〜」
そんな会話をして、僕達は解散した。




