006-011 そう思うだけで少しゾッとした
【東2局】
ドラ表示牌:8
K.A.I.:25,000
Tomo:25,000(親)
you:23,000
MoMo:27,000
〈MoMo 配牌〉
一六⑦⑨235789南西西
良い感じの配牌だ。
ドラが面子になってるし、自風の「西」が重なっている。
これは早々に西を鳴いて早上がりだ。
そう思っていると、2巡目にTomo先輩が西を捨てた。
「ポン!」
僕は南を切った。
「鳴くの早いね〜、MoMoちゃん。のみ手かな?」
「どうでしょうね。役満かも知れませんよ」
なんてバレバレなブラフをかましてみせる。
「お〜。怖い怖い」
you先輩も冗談半分でそう返した。
〈MoMo 2巡目〉
一六⑦⑨235789[西[西]西]
次順、六筒をツモった僕は、九筒を切る。
よし、嵌張が両面に変わった。
ツモは良い。一索も鳴いて、着々と手作りが進む。
そして、9巡目。僕は聴牌した。
〈MoMo 9巡目〉
⑤⑥⑦7899[西[西]西][[1]23]
六索-九索の両面待ちだ。
高めの九索は出ないだろうな。
僕はそう思いながらも、ツモり続ける。
されど、引けず。
そして、13巡目。
you先輩が六索を切った。
「それ、ロンです」
「のみ手だと、思ったんだがなぁ。ドラ2個も抱えてたのかぁ。西、ドラドラ、3900点か。まぁ、でも、まだ焦る時間じゃないな」
「2連続放銃ですよ。そろそろ焦った方が良いんじゃないですか?」
「満貫直撃1つでひっくり返るような点数差じゃ、オレは焦らねぇよ」
〈MoMo アガリ〉
⑤⑥⑦7899[西[西]西][[1]23] 6
【東3局】
ドラ表示牌:①
K.A.I.:25,000
Tomo:25,000
you:19,100(親)
MoMo:30,900
〈MoMo 配牌〉
一一一四五七八⑤⑦246東
1巡目、僕がツモって来た牌はまさかの一萬。
であれば…。
「カン!」
僕は嶺上牌に手を伸ばす。
ツモったのは、赤五筒。よし、ドラが1つ乗った。
さらに、新ドラは七筒。
このカン1つで、僕の手はドラが2個増えた形になる。
立直をして、一萬が裏ドラにでもなれば、跳満まで見えて来る夢のある手だ。
点数的にも2位との差は5000点以上あるし、ここはじっくり行こう。
しかし、ツモに恵まれず、僕が聴牌したのは、13巡目のことだった。
〈MoMo 13巡目〉
四五七八⑤r⑦⑦234[一一一一] 三
名残惜しいけど、赤五筒を切って聴牌だ。
本当は立直したいところだけど、残りのツモ番やアガリ牌の数を考えると、ここは立直をかけない方が良い気がする。
そんな予感は的中し、やはりアガれず。
危なかった。2枚の裏ドラに目が眩んでいたら、リーチ棒を無駄にするところだった。
「聴牌」
「ノーテン」
「ノーテン」
「聴牌」
東3局は流局。僕とK.A.I.先輩が聴牌となった。
K.A.I.先輩が倒したその手に僕は2度驚愕した。
〈K.A.I. 聴牌〉
九①⑨199東南西北白發中
まさかの国士無双、聴牌。そこで1度驚く。
しかし、僕が一萬を暗槓してるので、アガリ目はなしだ。そこで2度驚いた。
でも、もし、僕が嶺上開花でも狙って、カンを後回しにしていたら…。
その国士無双に振り込んでいたかも知れない。
そう思うだけで少しゾッとした。
「あひゃひゃ。K.A.I.はやっぱり役満狙いかよ。しかも、MoMoちゃんが初手で一萬暗槓してんのによぉ」
「関係ないね。ぼくはレアな役にしか興味はない。凡手をアガるくらいなら、アガれない役満聴牌の方が価値がある」
「ま、どんな打ち方をしようが、K.A.I.の自由だけどな。それで4着取っても罰ゲームは受けてもらうけどね」
「ああ、自分らしく打って4着なら、それは本望さ」
「相変わらず、頑固だねぇ。ほい。とりあえず、K.A.I.とMoMoちゃんは1500点ね」
【東4局】
ドラ表示牌:東
K.A.I.:26,500
Tomo:23,500
you:17,600
MoMo:32,400(親)
〈MoMo 配牌〉
四四六八八①⑨34589西中
早いアガリで親を連荘したい時に限って微妙な手だ。
役牌も重なっていなければ、幺九牌(1、9、字牌)も多い。
鳴いて、役牌や断么の、のみ手でアガるのは難しそうだ。
かと言って、高い手に化ける気配もない。
僕は手なりで進める。
しかし、8巡目。
「ツモ。断么、自摸。30符2翻。500、1000」
Tomo先輩のアガリだ。
〈Tomo アガリ〉
二二二六七八2245688 2
随分と安い手だ。
手変わりを待ってからの立直狙いだったけど、ツモっちゃった、って感じだろうか?
ともあれ、東場は終了。
点数はこんな感じだ。
【東場終了時点】
K.A.I.:26,000
Tomo:25,500
you:17,100
MoMo:31,400
「you先輩、調子悪そうですね。1人負けじゃないですか」
「まあ、見てな。麻雀は南場からなんだからさ。この東場の静けさが嘘のように荒れると思うぜ」
南場突入である。




