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5. 少女の正義
今日は村を出る日、おじさんの迎えの馬車が村の広場に来る。
私は家を出た。
「あ!ジャネット!!おはよう!」
あ、友達のマンジェットか。
ちょうどいい、聞いてみよう。
「マンジェット、マンジェットの正義とは何だ?」
「んー、難しいわね。でも私と一緒にした事覚えている? 糸を紡んだり。家事を手伝ったり。麦の刈り入れしたり。糸を紡ぎながら家畜の番をすること。」
私は少女らしい回答に微笑みながら。言った。
「私も将来そうなりたいよ。」
「ジャネット?」
「マンジェット、さようなら。」
「うん、またね!」
そして、馬車に乗って、神の祝福があらんことをマンジェットに祈った。