39. 敵司令官の妻アンヌの正義
私は綺麗な部屋でお茶を飲んでいる。
「んで、ジャンヌ?あなたは一体何をしたのですか?」
目の前には敵のイギリス軍総司令官の妻アンヌがいた。
色んな事を、根掘り葉掘り聞いてくる。
なんでだろう、今までこんな待遇受けたことないぞ?
しかも、このお菓子美味しいんだけど?こんなの前の所では食べた事が無い・・・。
「一つ、聞いていいか?アンヌ。」
「なぁに?ジャンヌ?」
「なぜ、フランス人のあなたがイギリス総司令官の妻としているのだ?」
「・・・・、ジャンヌ、私はブルゴーニュ派の公女なの、政略結婚って言葉を知っている?」
「ああ、貴族が良くやるやつか。」
「私は、その政略結婚で結婚したの。イギリスって国はね、元はフランス人が移民して出来た国って言うのは知っている?」
「・・・・・初めて聞いた。」
「でも、凄いわね、本当の処女とは思わなかったわ。聖女って話は本当だったのね。」
「いや、まぁ・・・。」
「私は政略結婚でダメだったけど、神様って本当にいたのね。」
「・・・わかんない・・・。」
「私は、何故か子供が出来ないのよね、不思議。でも夫は私を愛してくれているの。この前もデートしたのよ。」
私は不思議な気分だった、フランスのどこを探してもこんな安全な場所はない。
たぶん、元の国王の元に戻ってもここより安全な場所はない。
ただ、ここは私達の敵の中央、イングランド軍総司令官の屋敷なのだ。
私は空を見上げて言った。
「もし、神様がいるのなら、これは神様がくれた休息だよな。」
私は空を見上げて言った。




