1. 家族の正義
「正義ってなーに?」
私は教会の懺悔室で神父さんに聞いた、壁の向こうにいる神父さんは困った顔で笑っていた。
私はジャンヌダルク。
小さな農村の生まれなの。
将来の夢はね、今のお父さんお母さんみたいに、素敵な家族に囲まれた平和な生活を送る事なの。
今日はいい天気、お外で遊ぼ。
ん?だーれ?知らないお兄ちゃんだね?
どこから来たの?
-知らないお兄ちゃんは天を指した。
お兄ちゃんは妖精さん?
-お兄ちゃんは困った顔をした。
妖精さんなら答えられる?正義って何なの?
-お兄ちゃんは悲しそうな顔をしながら言った「それを知りたいんだね?」
うん!!
-「分かった」
「・・・ンヌ?」
「ジャンヌ!」
ん?朝?
「おねぇちゃん?何?」
「ジャンヌ起きなさい」
「なーに?おねぇちゃん?」
「ジャンヌ、今からいい?隠れんぼしましょ?おねぇちゃんがいいと言うまで出たらダメよ?」
「ん、分かった。」
外が騒がしい、今日はお祭りなのかな?
「おねぇちゃん?おねぇちゃんの正義って何?」
「そうね、ジャンヌみたいな小さな家族を守る事かな?早く隠れなさい。」
とりあえず、私はいつも隠れんぼで隠れる収納棚に入った、おねぇちゃんまだかな?