未来、前世がわかる能力をもった僕は。
これは、未来の話。すごい長い未来の話。
×××年。7時半。外では、秋の風が凄い勢いで、
吹き荒れている。もう、辺りを冬の
気配が支配していて、肌寒い。
この時間ともなるとあばれるものがひとつある。
"能力者"だ。今も能力、雷、が轟音
とともに辺りに降り注ぐ勢いでなっている。
「おらぁ!てめえらいくぞぉ!」
この時代では、珍しいことでもなく、
辺りの人は、我関せずを決め込んでいる。
その頃、この物語の主人公パドリックは、
部屋にいた。
ジリリリ!
爆音が室内を満たし。
目覚まし時計がけたたましくなっている。
「ん。...。」
ジリリリ!
あまりにもうるさい音にパドリック
も少しの間をおき、身体を起こす。
ピッという音がなり、目覚まし時計の
音がその姿を消していく。
「うるさいんだよ。」
パドリックの日常は、この時間から始まる。
彼の仕事は、昔ながらの言葉で言えば、
普通のサラリーマン。会社勤めである。
9時には、会社につかなければならない。
そんな彼だがひとつ人と違うものがある。
能力だ。この世界には、様々な能力がある。
風をふかしたり。
雨を降らしたり。
炎をともしたり。
そのような人々は、
特に自然に愛されていると重宝されている。
とうの昔に火、を起こす技術は、姿を消し。
電気は、雷、の能力者だよりのせいかつだ。
目覚まし時計もそんな
能力者たちの支援あっての品物だ。
そろそろ出勤しなければならない。
辺りでは、雷、の能力者が
相変わらず幅をきかせていた。
「気が重いなぁ」
パドリックは、しんどそうに家のドアをあけた。
「おらぁ!」
そこでは、電撃とコンクリートを創造
する能力者が闘いを繰り広げていた。
パドリックは、そんな彼らの
目を盗むようにして、会社へ進んでいく。
何故パドリックは、
このように進んでいくかと言えば、
それは、パドリックの能力にある。
「おはようございます。」
会社に着いたパドリックは、
挨拶も早々に上司の
召集に応じなければならなかった。
「早速だか。今日から新入りの登場だ!」
テンションのたかい上司に疲弊
しそうになりながらのことだった。
「初めまして、
キャサリン・リースともうします。」
茶髪を綺麗に伸ばした巻き髪に
スーツ姿の女性だった。
「(こいつは...。)」
「パドリックさん?」
キャサリンは、話かけてくる。
「いや、何でもない、後リックでいい。」
やっとこさパドリックいや、
リックは、答える。
「そうですか?私のことは、
キャシーと呼んで下さい。」
リックには、キャシーの前世が見えた。
では、その前世の話をしよう。
がんばります。よろしくおねがい致します。