通りすがりの・・・1ー4
夕方になり3人は、たき火をして荷物の中を確認した。
「よーし、奪った荷物を調べるぞ」
と、テオドールが、商人から奪った沢山の荷物を調べると
「・・・・・・」
何故か黙るテオドールを見たゴルツが、荷物をクンクンと嗅いだら「これ、香辛料だ」と、嬉しそうに言うとジャンが青ざめて
「じゃあ、この荷物も・・・・」
と、荷物を確認すると黒コショウやグローブ、クミン等の異国の香辛料が入っていた。
「うっおおおおぉぉ・・・また、ハズレを引いたぞ・・・」
発狂するテオドールに対してゴルツは、発狂する彼を語った。
「テオドール、香辛料は、金と同じ価値があるぞ」
説得するゴルツに対してジャンは「でもな、ゴルツ売るにも許可書が無いと直ぐにバレるぞ」と、頭を抱えていた。
絶望的になっているテオドールと頭を抱えているジャンを横目でゴルツは、鍋を出してジャンに「水を頼む」と、言うとジャンは、ため息をしながら水の魔法を出して、ゴルツは、器用に料理を始めた。
保存用の干し肉をナイフで細かく切り、沸騰した鍋に細かく切った干し肉と乾燥したハーブと黒コショウ、クミンを入れてコトコトと煮込んで干し肉と香辛料のスープが、出来るとゴルツは、3人分の木の皿に均等に入れると「ほら、出来たぞ」と、魂を抜けたテオドールとやけくそになっているジャンに渡した。