赤レンガの港で・・・1ー7
色とりどりの料理にテオドールは、気になる食べ物が、 ナツメヤシの実だった。
アルバートが、ナツメヤシの実を食べているの見てテオドールが、見ていた。
「おやおや、テオドール君は、ナツメヤシの実を知らないのか?」
「さすがに得体が知れない物を食べない主義なので・・・」
「安心したまえ。この実は、甘くて砂糖よりも美味いからな・・・君がもし、砂漠に行った時に食べた方がオススメするよ」
むしゃむしゃとナツメヤシの実を貪るアルバートを見てテオドールは、ナツメヤシの実をひとかじりとすると「美味い、それに砂糖よりも甘さがある美味しさだ」と、テオドールは、ナツメヤシの実前菜として食べた。
ジャンとゴルツは、自分が好きな食べ物を食べていた。
ジャンは、ホロホロ鳥の丸焼きを食べて、黒ビールをがぶ飲みして、ゴルツは、白パンと魚のソテー、果物を食べて、赤ワインを飲んでいた。
テオドールは、鴨肉のスープを飲みながら「幾ら買い取ってくれるのか」と、言うとアルバートは、赤ワインを飲み干してこう言った。
「6袋の香辛料を計らないと分からないから、こちらに一旦預けないとな・・・」
「分かった、早く計ってくれ」
と、テオドールは、香辛料が入った荷物をアルバートの使用人とゴブリンの商人に預ける。
「しかし、こんな美味しい食事をして商談を上手くいくとは、あまりにも上手すぎるじゃないか?」
テオドールが、黒ビールを片手に語るとアルバートは、ニタニタとイヤな笑顔で聞いていたら香辛料を図っていたゴブリンの商人が、来てゴニョゴニョと耳打ちをして「分かった」とアルバートが、呟き、ゴブリンの商人が、出ていくと
「先程の香辛料の値段が分かりました」
と、指を鳴らすとイングラム大商会の私兵達が、お金を持って部屋に入ってきた。