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異世界レーシング  作者: 吉澤悦男
2/24

タイムアタック開始

早速、コースインした主人公ですが、初めての運転に戸惑う状況を作りたかった。ヘタさ加減が出せたかな?


 タイムアタックは、3周の周回タイムを計り、その中で一番良かったタイムを申請するのだが、1周目はピットスタートであり、ピットレーンは30km/hの速度制限がある。


 つまり、残り2周が勝負だ。


 ちなみにこの世界では、ストップウォッチの様な精密な機械は存在せず、水時計を使って計る。1分1リットルだ。うん、解り易いな異世界。


 時計が無い訳じゃ無い。街の中心には、大時計が存在する。つまり、デカイ機械は作れるが、細かい機械はニガテと言うことだろう。


「よし! 行きます」

 ピットに声をかけ、ゆっくりと走り出す。


「あれっ?!」

 おかしい・・・ スタート直後から違和感を感じる。ハンドルは真っ直ぐなのに、徐々に左にズレる。左のタイヤは大丈夫。右のタイヤがトーインしているんだ。


 ピット間の距離が5m・・・ ピット4つで20m・・・ 1台分のズレだ・・・ つまり4度の角度調整が必要・・・ ハブがグラついているんだな・・・ まいったな。ハンドルで補正するのは簡単だが、レース速度で曲がれ無いぞ・・・


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

¦ 20HP T型  リズ

¦ 1,スターターが無い ¦ イグニッションコイルが必要

¦ 2,フロント右タイヤがトーインする ¦ ハブのグラ付き

¦...................●●●○

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ん? 何だこのマークは? よし、本線にコースインだ。

 ピットレーンから本線に入ると直ぐに、最初のコーナーがせまる。


 意外と間口は広いな。これならスタート直後の混雑も・・・ って、ん?


 つ・辛いぞ!


 インに入れない? やはり、右コーナーが曲がり切れないか? ・・・いや ・・・違う ・・・第1コーナーは右コーナーじゃなく、ヘアピンになっているんだ。


 成る程・・・ 広い間口はワナだ。低速で入らないと曲がり切れなくなっているんだ。

 イヤらしい作りだな。


 次にS字コーナーやって来る。これはうまく走れば直線でクリア出来そうだが・・・ 


 やはり左ヘアピンがまっているのか、今度は引っ掛からないぞ・・・


 アウト側に寄り縁石手前でブレーキング・・・


 減速良し、一気にイン側の縁石目掛けハンドルを切り込む。フロントタイヤが悲鳴を上げつつ、縁石を蹴りあげる。うーん、タイヤが跳ね返り、操縦し辛いな。よし、ストレートだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

¦ 20HP T型  リズ

¦ 1,スターターが無い ¦ イグニッションコイルが必要

¦ 2,フロント右タイヤがトーインする ¦ ハブのグラ付き

¦ 3,タイヤが跳ね返る ¦ ダンパーが必要

¦................●●●●

¦....................●

¦....................●

¦.............●●●●●●●

¦......●●●●●●●

¦.....●

¦......●●●●●●●○

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「おお!! 地図が出ている。カーナビだ!」


 あまりに便利なメモ帳に自然と叫んでいた。


〈おい! どうしたんだエンジン、何か問題でも有ったか〉

 ドリュウスさんからの念話だ。


〈あ・いやなんでも・・・ その・・・ フロントタイヤが一本グラ付いています〉

〈何っ!!〉


〈走れない訳じゃ有りませんが、このコースって全体的に右周りですよね・・・ この調子じゃ右のタイヤがバーストするかもしれません〉

〈! 解った。すぐタイヤ交換の準備をしておく〉

〈それと、0.04ミリの鉄板かフィーラー有りませんか?〉


〈そんな薄い板ねえよ!〉


 そうだ、レベル100の時に手に入れたスキル・・・ えーと確か、生き物図鑑。

 今度は右側にスクリーンが現れた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

¦ 0.04ミリの固い板に代用出来るもの

¦ 素材 ブラウンホッパーの羽根

¦ 生息地 H 503m  R 157度 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 良し、キタ!!


〈ドリュウスさん、近くにカーライルやモーガンさんも、おられますよね。

 ピットから出てすぐ裏手に、草むらがあります。手分けして、ブラウンホッパーと言うバッタを5匹程捕まえて、羽根を取って貰えませんか。羽根が必要なんです〉


〈? 良し、解った! すぐに向かう〉


〈ただし羽根はキケンですよ! 素手じゃ指が飛んでしまいます。

 ですから、オイルパンかナベを使って捕まえて下さいね〉


〈う・解った〉

筑波サーキットのコースをイメージしているのですが、グラフィックスの挿し込みが解らないので、苦肉の策です。

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