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美しき雌豹のアサシン  作者: ピンクサターン
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百戦錬磨の背中

38歳にして、コミュニティ屈指のベテランハンターである恵美の「本気の狩り」をご紹介します。

莉央の15歳らしい瑞々しくも鋭いジャーマンとは違い、38歳の恵美は圧倒的な経験値、重厚な肉体美、そして一切の無駄がない破壊力抜群の技を見せつけます。ベテランにふさわしい、豪快かつ洗練されたプロレス技での狩りのシーンを描きます。

「次は私の番ね。莉央、ベテランの『宣言』と『トドメ』、よく見ておきなさい」

恵美がゆっくりと立ち上がると、その大腿四頭筋と広背筋が、まるで獲物を前にした猛獣のように美しく波打った。38歳。数え切れないほどの雄豹を屠り、その生命力を余すことなく己の肉体へと昇華してきた彼女の佇まいは、サバンナの女王そのものだった。

恵美が狙いを定めたのは、群れの中でも一際大きく、丸太のような腕を持つ野生の雄豹だった。繁殖期のリーダー格だろう。

「あのサイズ……普通のハンターなら手こずるわね」

莉央が息を呑む。しかし、恵美は不敵に微笑むと、正面から堂々と姿を現した。

「ガアアッ!」

異変を察知した巨漢の雄豹が、生き残るための本能的な咆哮を上げ、恵美に向かって猛然とタックルを仕掛けてくる。重戦車のような突進。

しかし、恵美は一歩も引かない。

激突の瞬間、彼女は雄豹の太い両腕を強靭な握力で掴み取ると、肉体にかかる凄まじい運動エネルギーをその肉厚な体幹で完全に受け止めた。

「ふんっ!!」

地響きが鳴るほどの力比べ。恵美の足元の大地がミリミリとひび割れる。

雄豹の顔が驚愕に染まった。完全に動きを止められたのだ。恵美はすかさず雄豹の懐へさらに踏み込み、その巨体を軽々と自分の肩の上へと担ぎ上げた。

120キロは下らない雄の身体が、完全に宙で水平になる。

恵美の背筋が、満月に引き絞られた弓のように美しくしなる。

サバンナの乾いた風の中、恵美の口から、大人の女性の色気と、絶対的な強者の威厳を孕んだ重厚な声が響き渡った。

「――アルゼンチン・バックブリーカー」

それは、神が定めた食物連鎖の宣告。

恵美が両腕に爆発的な力を込め、雄豹の脊椎を己の肩に叩きつけるようにグッと 絞り込む。

「ギ、ガハッ……!?」

雄豹の口から、絶望の悲鳴とともに空気が漏れる。

その瞬間、恵美は担いだ状態のまま一歩を大きく踏み出し、獲物を頭からアース(大地)へと叩き落とすべく、全体重を乗せて前方に跳躍した。

落下する刹那、恵美の狂暴な咆哮がサバンナの空を割る。

「――トドメッ!!!」

ドゥゴォォォン!!!

アルゼンチン・バックブリーカーの体勢から、そのまま脳天を地面に叩きつける、ベテランならではの容赦なきオリジナル複合技。

大地に深いクレーターが出来上がるほどの衝撃。雄豹の身体は痙攣することすら許されず、一瞬で完全な「極上の食材」へと変貌した。

「はぁ……。よし、いい鮮度ね」

恵美は乱れた髪をふっと払うと、何事もなかったかのように艶やかな笑顔に戻り、息一つ乱さずに巨漢の獲物を軽々と片手で引きずった。

「どう、莉央? これが30代の狩りよ。パワーと技の説得力が違うでしょう?」

遠くで見ていた莉央は、母の圧倒的な背中に、畏怖と深い憧れを抱かずにはいられなかった。

恵美のベテランならではの豪快な狩り、莉央とはまた違った凄みがありますね!

次はどのような展開にしましょうか?

感想や、ご希望をお待ちしています。

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