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図書室の君⑧ 睡蓮、千日紅

「小佐治先輩はロングヘアでしたよね」

と部長に聞くと、


「小佐治先輩、私が入学した時もロングヘアだったよ。

男子のロングヘアは校則違反ではないし、スカートも校則に書いてないからって特には何も言われてなかったと思う。

毎回ヘアアレンジして、メイクもうっすらしてたし、むしろ似合ってた」


女子に人気だったよ、と部長が言った。


「全然気づかなかったです」と言うと、


「冬はまじ寒いからタイツ履いとけ、お腹は冷やすな、腹巻き使え、膝掛け使えって言ってました」とニ犬さんが応えてくれた。


オカンな先輩だ。


改めて便覧をじっくり見ていく。


やっぱり特には何もないなと、ページを巡っていく。


「小佐治先輩って得意分野はなんですか?」


と聞いてみた。手先が器用でなんでもできそうな気がする。


「油絵だと思います。でも、なんでもできたと思います」


植物で有名な油絵ってゴッホのひまわりとかモネの睡蓮なのだろうか。便覧にもある。


「先輩は美術館や博物館は好きなんですか?」


「行くのはいいけど、人混みが苦手って言ってました。

ご家族も、美術館や博物館にも連絡しているそうです」


便覧は、ハンドブック。


便覧の内容をメモしてどこに行こうとしたんだ、何をスケッチしていた?


この時期に咲く花はなんだっけ。

スマホで検索する。


紫陽花、クチナシ、シャクヤク、睡蓮、千日紅、バラ、マリーゴールド、百合。


睡蓮、千日紅。




「この辺り朝早くから睡蓮を見れるところってありました?」


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