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出会い
《ついに見つけた!特異点!そして料理人とは運がいい!》
誰だ貴方は、今俺は眠って?いや起きている筈だ
《君は特異点、未来への干渉が許された特別な存在》
なんだコイツ、悪徳セールスか?君には才能があるとか吐かす奴はロクな人間じゃないと死んだ婆ちゃんが言ってたぞ。
《君のお婆さん偏見が過ぎないかな?君が特別なのは本当だよ、そして君から貰いたいのは食事だ。》
悪徳セールスじゃなくて乞食だったか、運が良かったな乞食。俺は爺ちゃんの教えにより腹が減った奴には飯を無条件でくれてやる。まあ俺の負担にならない程度と注釈はつくがな。
《君の御爺様聖人じゃないかな?君と君の御爺様に感謝するよ、でも無料提供では長く続かない。起きた時に君の枕もとに箱がある、それを地下室の広い壁に押し付けて貰えれば全てわかる。私達の目的と君への願いが》
料理人って言っても日に数人来るか来ないかのオンボロラーメン屋なんだけどな、不味くても文句言うなよ。
《それは絶対に有りえないと断言しよう、それではお願いいたします。私達の救世主。》