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呪いの指輪  作者: 山目 広介
1/2

女性

 世の中には呪われてた指輪をしている人たちが一定数いる。

 その呪いを受け、苦しんでいる人もまた、いたりする。

 呪った本人が苦しんでいることもあったりする。

 呪いの加害者と被害者。

 昔は呪いの拘束は強くなかなか呪いを解くということはなかった。

 今ではそこまでの拘束力はないのかも知れない。

 それでも一度受ければ、解呪しても付きまとう。

 そのような呪いに神の祝福のごとき思いで待ち焦がれる人もいる。

 何故にそこまで呪われたいのか気が知れない。


 そんな思いで半眼で睨んでいた、今までの自分。

 その目の前には自分を縛る呪いの指輪をもつ人物。

 その呪いを掛けようとする悪魔が前に立ち塞がる。

 人を縛る呪いの指輪。

 家族でさえをも縛り付ける効果を持つ。

 名すら変える拘束力。

 恐るべき縛鎖の力。

 呪われると公開処刑のように親族や友人、同僚に晒し物にされた上に呪いの言葉を掛けられる。

 何時間も拘束され、儀式の完遂を強要される。

 そうやって呪われたことを周知される。


 さらに恐るべきことに顔の筋肉が制御を離れようとしている。

 口から普段と違う言葉が漏れそうになっている。

 驚きに目が乾いたのか、涙が溢れて頬を伝う。


『死が二人を分かつまで』


 祝福と言う名の呪い。



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