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~出窓~

出窓に僕は座っている

硝子に身体を凭れ掛けて

人・犬・猫・・・・・・

誰も僕には気づかない


ぼんやり僕は出窓に座っている

鳥や虫が飛んでいく

僕はただそれらを見つめている


僕はここから動けない

僕に出来るのは

ただ外を眺めていること

それだけ・・・・・・


ある日硝子は

硝子(僕の身体を支える物)ではなくなった

身体が硝子を通り抜けた

落ちるかと思ったけど落ちない

ふわふわと浮いている


僕は雲と一緒に

どこまでも吹く風と共に流れていく・・・・・・


*****************************


忘れられた古ぼけた邸

出窓に座るは小さな亡骸

誰にも気づかれない・・・・・・

しかしその顔は

幸せそうに笑っている


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