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~自由~

椅子に座って 自由に飛び回る小鳥を見つめる

もっと側に寄りたいと椅子を立とうとするが

潰されてしまった足首に力が入るわけもなく

私には小鳥のような自由はない


私をこんな身体にした彼の猫が私の足の上に飛び乗る

払い退ける理由もないからそのまま

今ではお気に入りの場所になったのか

そこでよく昼寝をしている


軽いノックの音と共に

彼が部屋に入ってくる

彼は私の膝の上を見て 呆れたように小さく笑う

私の名を呼び 私に近づく

猫の背を撫で 私の頭を撫でる

彼は私の顎を掴んで 軽くキスをする

私はそれを受け入れる


彼は私の身の回りのことを全て自分でする

夜は私を抱く

昼夜構わず 私の我が儘をきいてくれる


彼は私の自由を奪った

それと同時に 私が彼の自由を奪ったのだ


互いに束縛しあう

互いに互いを傷つけあう

じわじわ じわじわと・・・・・・

血が流れ 膿が溜まるのも気にしない

黄泉路をも共に歩くためーーーー

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