1.出会い
小学校に入って、友達と遊ぶようになった。
友達と遊んだ帰り道に通る河川敷で、芝生の上に座っているとてもきれいなお姉さんを見つけた。お姉さんはとても寂しそうな顔をしてた。だから、声をかけた。
「お姉さん、どうしたの?」
「お家に帰れないの」
「どうして?」
「好きな人を見つけてからでないと、帰っちゃだめだって」
「ふーん。でも、お姉さんキレイなのにね」
「私、吸血姫なの」
「だから、すごくキレイなんだね。じゃあ、すっごく長く生きてるの? 同じヴァンパイアはダメなの?」
「うん。私の力がものすごく強いから同じ吸血鬼は、ダメなんだて」
「じゃあ、お姉さんが敵を倒して、それでも好きな人ができなかったら、僕が結婚してあげる」
「ふふふっ、どうして敵を倒すの?」
「だって、アニメで見たよ。ヴァンパイアはライカンととても仲が悪くて、戦ってるんだって」
「実際は、そんなに仲は悪くないわよ」
「そうなんだ」
お姉さんは、急に嬉しそうな顔をして
「ごめんね。リア姉さまが迎えに来たからもう行くよ」
「お家に帰れるの?」
「違うわ。でも、そうね。これから世界中で探すから、もし私の好きな人が見つからなかったら、またあなたに逢いに来てもいいかな?」
「もちろんだよ。絶対、待ってる」
「約束だね」
「うん、約束」
ぼくたちは指切りをして、お姉さんと別れた。
キレイなお姉さんは元気を取り戻したから、これでよかったんだ。