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すぱ☆ろぼ!!  作者: 鴉野 兄貴
座学編。巨大ロボに俺の知能が勝てない(読み飛ばし推奨)。

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いきなり格闘訓練。

御厨みくりやの講義は続く。

実践を持って、身振り手振りで。

「があああああっ!!!!」ギブギブギブッ!!


「情けないっ?!それでも男かっ!」御厨はマジギレ中。

 ロボットの『脳』にあたる動きは補助コンピュータ以外はパイロットの働きである。

 当然、『脳』の働き、各種関節の構造、働きなどの講義も座学には入っている。

 運用や実際の操縦までは果てしなく遠い。


「ぐ~。す~。ぴ~」

 居眠り運転で子供を轢き殺したにも関わらず、俺はいまだ居眠りを克服していない。

「……実技で、脳と身体の構造をたっぷり。教えてやろう」御厨の笑みが悪魔に見えた。


 ……。

「……御厨。お前、いくつよ?」「27だが?」……。

「耳が詰まっていたらしい。もう一回頼む」「にじゅうななさい」


「嘘だろ。12くらいに見えるぜ?」そもそもそのチッコイ身体で自衛隊に入れるはずが。

 御厨はにこやかにナイフを抜いた。「死なない程度に訓練だな」

 お、お前は格闘教官じゃないっ??!落ち着け御厨っ!!


「あとさ。……小さいとはいえ、時々、もとい、あたりまくるのは辛いんだが」「ブラなど不要だ」

 ノーブラでタンクトップとか。

 気がついた方もいるだろうが、御厨は女性である。

 気さくで飾らない彼女とは早くもマブダチ状態だ。


「まぁ。私は技術屋としてスカウトされたからな」ふむ。

「まさか、あんなもん作らされるとは思わん……」ご愁傷様。

 なんで関節や脳の講義も行えるほど詳しいかというと研究の副産物らしい。


「介護用の強化服を作りたかった……」小さな背中には哀愁が漂っていた。


「ま、まぁ今度呑みに行こうぜ」「……THBFも車両。飲酒運転は違法だ」

 あと。御厨は笑った。「私は面食いだ」


「イキオクレの合法ロリの癖にえらそうだな」「なんだと?」

 二人罵り合いながら教室を後にした。頼りにしてるぜ。師匠!

御厨千鶴兵曹。


身長137センチ。体重秘密。

スリーサイズは75(A)58 82(本人の公言による!)。

年齢27歳。

4歳で渡米。16歳にて博士号をとった才媛(帰国子女)。

人体構造、義足、義手の専門家。

民間から陸上自衛隊ロボット製作部門であるE1部門(通称ガンダム計画。実在します)に引き抜かれる。

海自に引き抜かれなかったのは生真面目すぎてジョークがいえないかららしい。


E1は本来パワードスーツを作る部門、もしくは偵察用小型ロボットを作り、

戦車、架橋、弾薬システムを手広く担当する部門だが、

「本当にガンダム」を作らされてしまった苦労人。

天才肌で男性には興味を示さないが性別問わず気さくに接する。

(本人曰く『面食い』。幼い少年もしくはダンディなオジサマが好きらしい)

運動神経は極めてよく、格闘では男性と互角に戦う。

本人曰く、戦車は人生らしい。


もうひとつの趣味は鉄道。キチガイレベルである。


(次回予告)

「ロボット工学三原則」「フレーム問題」

それは自律式ロボットにおける問題点。そしてロボット工学を志すものの良心。


次回。すぱ☆ろぼ!!

座学編。巨大ロボに俺の知能が勝てない(読み飛ばし推奨)。

「たたかえ!超ロボット声名だい!?」

ご期待ください。

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