豆腐とよばれて。
特殊放射能防御服(THBF)時の総理がつけた「トーフ」はそのままその機体の愛称になった。
特殊放射能防御服(THBF)一型一号機。
略称「トーフ1号」
スペック。
体高5m
重量不明
出力軍事機密。自動車を動かすことくらいは簡単。
動力。人口筋肉。
動力源。有機物。電気(生体電池内蔵)。
最大速度。軍事機密。走れない可能性が高い。移動は専用車両にて行う。
なお、ジャンプすること自体は可能だが、
搭乗者に死の危険があるため通常セーフティロックがかかっている。
搭乗者:一名。(さらに大人一人、子供二人までの避難者を収容可能)。
装備。
015式突貫銃。
015式刀剣(通称日本刀)。
大規模除染装置。
無人操作システム「ヤマタノオロチ」。およびその支配下にある重機群。
水質浄化装置(排泄物循環装置を兼ねる)。
放水銃(水質浄化装置の排出口を兼ねる)。
飛行能力なし
内蔵兵器。015式スプリング式射出弾頭(通称ロケットパンチ)。一門。
特記事項。74式戦車の主砲直撃からパイロットを護る。
開発:MAZDA。その他東北関係各社の大学、企業の皆様。
搭乗者:遥朝日26歳。
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「『何がヒーローは君DA♪』だっ!被災者の心情を莫迦にしている!!」野党も与党も流石に切れる。
「……ああ。大変失礼しました」首相は即座に謝罪したが、怒号は止まない。
もういいや。俺はTVを切った。
ヒーローになりたいって言う奴はロクでもないのが相場なのは今の日本人は皆理解している。
被災地に襲い掛かった自称『ボランティア』の皆さんの『ご活躍』は有名な話だ。
ヒーローになりたい。すなわち自分が褒め称えられるためだけに人に不幸になって欲しいって思ってるって事だ。
あ。メールきてら。
「おめでとう!貴方はTHBFのパイロット候補生に選ばれました」えっ?
いや。まて。俺応募してない。
「なお。拒否権はありません。死ぬまでがんばってください」おい。法治国家はどうなった。
「なお。中間搾取を防ぐため、報酬は政府直接払いで月50万円となります。諸経費、生活費込みです」
おい??!
ピンポーン!
こんな時間に、宅急便か??頼んだ覚えはないんだが。
扉を開けたとたんに黒服の男達がなだれ込み、俺を取り押さえた。
「なんだあんたらっ???!」
ばっ!!と俺の目の前に紙切れが突きつけられる。
『国家安全に関する特別任意出頭書』 遥朝日殿
日本国政府は以下の法的権限を以ってあなたに速やかなる出頭を要請します。
(以下、長いので略だ)
「ハルカナルさま。お迎えにあがりました」はやっ??!!
「さぁ行きますよっ??!」
「いやだっ!!とりあえずエロフォルダだけは消させろっつつ!!!」
こうして、俺はヒーロー(?)として戦うことになった。
(次回予告)
瞳を閉じると思い出すその名前。
神無月優希
恋人ではない。友人でもない。知り合いですらなかった。
次回。すぱ☆ろぼ!!
誕生編。巨大ロボが日本を護ります!
「人でなし。人間の屑。」
ご期待ください。