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すぱ☆ろぼ!!  作者: 鴉野 兄貴
動乱編。巨大ロボよ。栄光の架け橋へ。

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栄光の架け橋へと。

日付またいでしまったので二話いっぺんに投稿します。

 「THBF隊は解散とする」

 何とか『マルニ』を確保した俺、THBF隊の仲間に通告された内容はそういう内容だった。


「納得いかないっ!!『マルニ』を回収したのは特殊作戦陣と俺達だっ!!」

「オレも納得いかないっ!」「ぼくもっ!」「農田を出してくれっ!!」「そうだ。農田直属なんだぞ。俺たちはっ!」


「復興支援との名目で、汚染米や作物を定価以上の価格で国の名前で買い取り、膨大な維持費をかけ、各自治体の意向を無視できるお前たちが御荷物ではないと?」

 TPPのおかげで安くなったカルフォルニア米があるではないかとその男。


「兵器としては旧式の74式戦車にも劣るのにか?」「足があるロボットなど。歩くことすらおぼつかないではないか」

「多額の税金、復興支援募金を勝手につぎ込んで作ったロボットが?」

「震災がれきを受け入れろと各自治体に通告し、対応させようとしたのに、

 ロボットがあるから要らないなど……『業者』への対応にどれだけ苦労したと思うのだ」

「THBF隊隊長の暴走で、東力は解体されてしまったが、何の責任も取っていないではないか」


「最初から指摘されていたが。……重機の遠隔操作機能と。そのソフトウェアと。

 放射能防衛用の車両を利用すればもっと安いコストだったと思いませんか?」


「しかも交通犯罪者やニートをパイロットにし、月に50万もの給料を直接政府から渡すなど」

「ゆるキャラ扱いで役立たずだ」

「兵器なのに内蔵兵器一つない……おっと。ご自慢の『ロケットパンチ』が胸から出るんだったな」



 ……。

「たいちょう」「黙ってろ」

 一人、小さな子供がいるが、コイツは厳密に言うと子供じゃない。

「マッドサイエンティストが作った強化人間がメンバーに含まれている」

 論理的に問題があるとその男は続ける。

「……」「お前のせいじゃない」彼の頭を撫でる。


「ニートから選抜するといっておきながら、女性は後方支援職のみ。これは明確な男女差別ですっ!」

 その女は叫ぶが、お前、御厨が烏丸のプロポーズを断り続けた理由を知っているか?といいたい。

 放射能が妊婦や胎児に与える影響は計り知れない。先日、無事に健常者の子供が産まれたがな。


「『マルニ』……日本が核兵器を保有しているという事を黙っていた自民党と民主党の罪は重い」

 ……あんたの社会党も二度政権取ったことあったろうが。


「まぁ。復興という栄光の架け橋となった君たちには最後の仕事を与えてあげたいと思うのだよ」

 さっさと結論言えよ。ハゲ。


「北海道の占守島に行ってもらう。新型THBFの性能試験を担当してもらう」

「……な」「なんだって」「ふざけるな」「とうふちゃん壊されちゃうの?」


「日本のために戦ってくれた君たちを称えるために、実況中継つきだ。

 新型機と思う存分戦ってくれ。健闘を祈る」


 ……。


「なめんな」

「たいちょ?」「隊長?」「おい?!誰か隊長を止めろっ??!!」


「トーフはなぁ!!人殺しのために作られてねぇんだよっ!!

 なにが新型機だっ??!何が放射能汚染環境下での戦いだっ??!この期に及んで何をする気なんだっ??!!」


「隊長!やめてっ!」「隊長!!ヤベェっすよ?!」「たいちょ!だめっ!」


「皇室典範の次は憲法いじって人殺しする気かっ??!!!なにが若手だっ!なにが維新だっ!!」



 ……そうして、俺たちは最後の出撃をすることになった。

 ……。

「……考えてみたら、日本国民みんなTHBFトーフにどんな人が乗ってるかとか知らないんだな」

「だねぇ」「だな」「そうですよね」「……うん」


「可能な限り、整備、改修した。改修箇所はこちらのマニュアルを見るんだ」

 烏丸改め御厨(ややこしいので皆烏丸のままで呼ぶ)となった男の声が響く。


 なんせ機密の集まりの男なので、

 挨拶の席で本名すら名乗ろうとせず、御厨の両親が激怒したとか今では笑い話。

 先日、なんとか念願の童貞卒業を果たし(結婚してからと言う徹底ぶりだった)、

 俺達ニートどもの盛大な祝いのクラッカーを食らった。

 子供はいきなり男女の双子。めでたいことだ。


「……ロボット開発は日進月歩が激しい分野だが、たった5年で第三世代の出現か」御厨がため息をつく。

「ヤマタノオロチシステムも何度も改修するハメになったしねぇ」久しぶりに東京消防庁から戻ってきた福田が笑っている。


 いろいろあったな。主にソフト面では俺たちの動きやアイディアが大きく採用されている。

「家に引きこもってたら絶対見れなかったし、体験できなかったな」「楽しかったな」

「いっぱい泣いたの」「うん。泣いて、笑って、怒って、地団駄踏んで」

「秘密基地とか笑ったよな」「八ッ場ダムを救いに行ったよな」

「コンビナート火災とか、台風とか、地震とか、火災とか、竜巻とか」

「韓国軍や台湾軍や中国軍やロシア軍やアメリカ軍とか北朝鮮とも色々やったよな」

 たまにドンパチしたが。あと、フィリピンとかアセアン各国もな。

 農田や政治家どもの指示で散々な目に会わされたのに、とても。懐かしい。そして誇りに思う。

「行こう」THBF各機は保護液に満たされたトラックに積まれていく。俺たちは別行動で占守島を目指す。


「あ」あれは。

「隊長、御知り合いですか?」「うん。あの遺影をもって手を振ってる人は知り合いだ」

 そっか、大往生って言ってたな。糸子婆ちゃん。


「トーフちゃんを壊さないで」そう書かれた横断幕。

「俺の米を食ってくれたんだ」「俺の町を除染してくれた」「御母さんの形見を探してくれた」

「水を綺麗にしてくれた」「俺、トーフちゃんのおかげで妻と子供できたよ」「俺、THBFの企業に就職したんだ」

 皆、色々。……叫んでいる。


「行こう」後ろ盾の農田が失脚した。

 民主党も自民党も若手の作る新党により、大敗を喫した。

 ……『マルニ』は別の意味でも『爆弾』だった。


「おい、動画サイトなんか見るな」……泣くだろ。

「THBF誕生から、活躍が年表になっててさ」そいつは泣いていた。……ざまぁねぇ。

「コメントがいっぱいついてるんです」……。


「『ありがとう』って」


(……次章に続く)

(次回予告)

日露合同訓練の射撃目標として破壊される残酷な命令を下されたTHBFトーフ隊。

彼らは向かう。占守島に。

だが、彼らを待ち受けていた運命は更に過酷なものであった。

日本の命運。人類の『みらい』を賭けて、THBFトーフ隊最後の戦いが始まる。

 次回。すぱ☆ろぼ!!最終章突入。

祝賀編。巨大ロボよ。スーパーロボットになれ。

「占守島の戦い。」

人類の明日に。祝杯を挙げよ。

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