振り向くな。涙を見せるな。(福一番。微笑みを背に。改題)
「まぁ『色々と』暴れまくってくれたねぇ」福田の報告を受けながら烏丸は苦笑している。
「まぁ、ゴキブリロボで見ていたんだが」……だから、御厨の前でそんなこと言うな。
ほら、嫌がられている。
「ヤマタノオロチは恐ろしいな」
無人機を同時に動かすだけのシステムではない。
通信傍受、ジャミング、通信の支配。
災害や戦争時、国民が一度に携帯電話を使うことによる電話回線がパンクした場合の対応を可能にし、
複数の観測点から正確な射撃を実現し、なおかつ実況中継まで可能である。
福田が天才な事だけは俺にもわかった。
もう一人の天才、御厨は「全部とっかえのオーバーオールだ。まぁ、最初から壊れると思って作っているから楽だが」と笑っている。
今回のデータはソフト面でもハード面でも俺の機体や汎用機のパワーアップに貢献する。
要するに、前よりこけなくなる。助かる。
「注文どおり、可能な限りマニュアル操作が可能なようにした」ありがたい。
「しかし、汎用機と同じようにフルコンピュータ制御が一番良いんだがな」
……5mのロボがこけないソフト作るのも仕事なんだからそこは任せろ。
「ああ。喜べ」ん???
「ロケットパンチだが。完全手動制御が可能になったぞ。
なんと電源が落ちてもマニュアル操作で撃てるようになるッ!」
……外せ莫迦。
「この機能は防衛大臣から直々に頼まれた機能だ。外すわけには」
汎用機には無いだろうがっ!!!!!!!!!
あと、武器も内蔵させてくれよっ!!!
「指がある以上、内蔵武器は……熱の問題もある」
あのな。だからってバネ式ロケットパンチはないだろ。子供のおもちゃかよ。
「失礼な。日本が誇るブリキ職人の技術とこんなポンコツを一緒にするな」……。
「そうだ。農田総理からボーナスが50万円来てるよ」おおおっ?!
福田が愉しそうに笑う。
「まず。ボーナスが50万円。今月の給料が50万円」百万かよっ!!イヤッホー!!!
税金が……年金が……。とか言う福田の話を聞きながら俺は金の使い道を妄想中。
「で、機体損傷は保険が利くから、全損でも月50万円までしか差っぴかれない。
あと機体レンタル代が月10万ってとこ?」
へ???
……れ、レンタル???!!!
「……差し引き、手取り12万ってとこかな?」おい。
「あ、あのさ。農田が言うには、ヤクザどもの中間搾取を防ぐために、俺は総理直属の……」
だ か ら ♪
三人は愉しそうに笑う。
「この世で最強のヤクザって何か知ってる?」そういって三人は笑った。
そういうことかっ!!てめえらっ!!!!!!!!!!農田ッ!!!!農田アアアアアアッ!!!
絶叫する俺。笑い出す三人。
だが、本当の微笑みは俺達にはない。浮かべる必要もない。
微笑みを浮かべて欲しい人を護る人のために。俺達は存在する。
今でもあの街を、村を、町を輝かせるため、
友や子供や仲間を微笑ませるために微笑む人たちの笑顔のために。
微笑む貴方の為に。俺達は戦うのだ。
(次回予告)
もはや、復興と呼ぶものはいない。
驚異的成長を遂げた日本は躍進を開始した。
次回。すぱ☆ろぼ!!第二シーズン。
活躍編。巨大ロボ。羽ばたけ。
「ゴング鳴らせ。(第二シーズン開始)」
ご期待ください。




