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すぱ☆ろぼ!!  作者: 鴉野 兄貴
激動編。巨大ロボよ。一番の福を運べ。

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22/54

明日のために戦うのなら。(『飛べ。八咫烏(ヤタガラス)。』改題)

参考サイト。ネイチャー日本語版様

その反論を行うブログ様

2ちゃんねる様

アンサイクロペディア様

ウィキペディア様

いずれも日本語サイト。

 「そもそもだ。科学者が諸外国と違い、政府に直接提言する力が無いのだ」

 そうですね。私もアンタになんか言いたいですけど。技術者は思ったが黙っていた。


「だから。政治家が官僚に頼る」アンタも理系だろっっ!!!!!

「官僚も責任を取らないために問題を後回しにして致命的な時間の遅れを招く。これがこの国の問題点だ」

 ……。

「科学者も御用学者しか雇っていない」

 水俣病。原発などなどと実例を挙げていく元総理。

 元総理なのに、原発の詳細資料が手に入ったのは問題が拡大してからだった。

 元総理でなくとも無念だ。


 同じ元総理のK氏は確かに結果的に足を引っ張ったが、

 陣頭に立とうとしたり、即時自衛隊のほぼ全力を投入したのは技術者は評価している。


 と、いうか、科学者が権力握るにはこの国、権力と科学者ズブズブだしなぁ。

 御用学者ばかりだから人災が起きてもどうしようもない。要するに資金減スッポン・サー様には逆らえない。


「……ところでコレは何なのだ」えっと。

「貴方が指示したから作ったのですが」もうダメだ。この国。


「私は日本とアジアを繋ぐトンネルを作れと指示したのだ」

 其の前に、除染を行うと同時に東北被災地にお金を落とすために地下施設ひみつきちを作れとも指示した。

 ついでに言うと、活断層の存在を無視して指示しやがった。


「むう」忘れているのか!ッ忘れているのか!!

「コレはアジアの平和を築くために必要な事業であり、貴方様の理想の体現の為に必要だとおっしゃいませんでしたっけ」

 言っていない。でも付き合い方に馴れた。人間馴れるもんだ。


「うむ。其の通りだっ!」おい。

「上では上手く行っているのか??」ええ。そうですね。うまくいってます。

 謎のハッキングにより、ありとあらゆる情報が公開されていく。


「乗り込む。今こそ福島第一原発を国有化するぞ」ええ。がんばってください。あたしは首つりたいですが。


 ……。

「……水漏れの件だが」「完璧な出鱈目です」「……言質げんちは取るぞ?」

 元総理が『交渉』している。普段の言動からして言質をとられると困るのはこの男のほうなのだが。


「それより、コレはなんなのですかっ!!何の権限があってこんなことを!完全に違法です!!」


 ……『総理直属特別公務員』の権限を持つと主張する若者と元総理『たち』が冷たく呟いた。

「羽田空港を知っているか???」

「俺も産まれる前の話だからしらねぇが、凄かったらしいな」若者は呟いた。


 もう一人の元総理、K氏もいた。若者は完全に萎縮している。

「どうなってるの?この状況!!」彼はSPに両手をガッチリ掴まれている。


 K氏は『時が来ただけだ』とだけ呟いた。

「あんなに援助してやったじゃないか??!!!」元総理二人は完全に無視した。


 K氏は苦笑した。元サラリーマンの息子。市民運動から身を起こしたもの。

「やっと市民に恩返し。そして仇が討てたよ」

 K氏の言葉に元総理は苦笑した。彼は完全な二世議員だからそういうのはわからない。

 だが。「……良いものだな」

 かつて国が羽田空港の用地を接収したとき、彼ら農民が何の悪事を行ったというのだ。

 これほど一国を傾ける悪事を行い、なにも報いを受けない。

 それは人を殺して死刑をおこないわないより、国民を愚弄している。

 青年は涙を流してそう言った。

 いつぞやの自民党党首なら「感動したっ!」とか叫んでいたかもしれない見事な演説だった。


「……良くわからんけど、いいことなの?」

 その演説を二人の前で行った青年は不思議そうにしている。


「勿論さ」「ああっ!」元総理たちは子供のようにはしゃいだ。

「町舎を戻せそうです。本当に皆様。ありがとう」町長達が頭を下げる。


 外では元気に防護服姿の役人達が走り回っていた。

「野菜、食えます??」青年は聞いた。


「一緒に食べよう」「はははっ!倒れるほど食べれるぞっ!」

(元総理は小声で「K君。それは流石に不適切だ」と呟いたがK氏は無視した)

「ええっ!!!やっとやりましたよっ!!!!!」町長達は涙を流している。


 よくわからないが、いいことなのだ。ハルカナル朝日アサヒはそう思った。

 お上のことなんて俺にはわからん。福田や皆がやったことに比べれば自分は泥の中を這いずり回っていただけでしかない。


 だが。それでいいのかもしれない。

 ……スプラスティックコメディのようですが、

この物語はいちおうSFであります。

また、別段ふざけているわけではありません。

まじめで深刻なお話をすれば作者が鬱になりそうですし、

そういうのは作者の小説の仕事とは思っていません。


 今回のお話の本質は元総理でも原発で今なにが起きているかを把握できない体質のほうだと思います。


ちなみに、このお話の主人公はいちおうアサヒ君ですが、

本当の主人公は名も無き一般の公務員や市民です。

(次回予告)

大規模な放射能漏れを5年間隠蔽してきた東力。

その報いを受けるときはきた。だが、放射能は消えない。

次回。すぱ☆ろぼ!!

激動編。巨大ロボよ。一番の福を運べ。

「命を燃やせ。希望を燃やせ(大幅改稿。その2)」

ご期待ください。

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