ルーピーがシールドマシンでやってくる!
バカ(ルーピー)がドリル(シールドマシン)でやってくる!
かつての総理経験者がアジアの平和の為に遂に動く!!
(註訳:6話幕間で気がついた方もいらっしゃると思いますが、
あえてこの作品ではアメリカロシアアセアン欧州などの反応は意図的に削除しています)
有人人型機械技術結晶(つかそんなもんまじめにけんきゅうするヤツいない)として産まれた『THBF=特殊放射能防御服』の対極として完全無人ロボシステムを導入したロボ群が福島を目指す。
目的は一つ。いまだ沈静化しない放射性燃料の沈静化。使用済み放射性物質の封印と、除去であった……はず。である。
参考文献:ヤフー知恵袋さま。
2chおよびまとめサイトさま。
ウィキペキアさま。アンサイクロペティアさま。
「むう。何故進まん!」無茶言うな。技術者は泣きそうだったが、あえて黙った。
相手は元総理の親族。元総理大臣。東大出身。海外留学経験と同時に元タカラジェンヌの妻を留学先で略奪してきた超エリートである。
自分のような木っ端技術者が何か言ったら消される。つか前任者は消された。
「ええとですね。福島第一原発周辺には活断層がありまして」「知っている」
「ええと、東アジアなんとか抗争でしたっけ」「東アジア共同体構想だ」
「まぁ……とにかく。この辺にトンネルを掘るとですね。活断層の関係でヤバイんすよ……」
解った。元総理はその常人には理解しがたい知性をもって技術者に命じた。
「活断層をなんとかしろ」わかっとらんやんかっ!わかっとらんやんかっ?!!
まぁぶっちゃけると、ユーロなどに対抗して東アジアを統一してしまえ。とか何とか言う乱暴な構想である。
かつて同じような阿呆がいたが、見事に玉砕してアメリカの衛星国になった(お陰で経済発展できたが)。
「だいたい、なんだこれは」はぁ。
「ドリルがついていない。戦車でもない。おかしいだろう」おかしいのはアンタだ。
子供向けSFに登場するドリル戦車だが、実現不可能である。
まず、掘削した土は空気が混じり体積が増える。そのズリをどうするのか。廃熱問題をどうするのか。
掘った坑道を補強せずに穴は掘れないというか、崩落はどうするのか。
廃熱はマジやばい。本当にヤバイ。土の中だから逃げ場なし。あっという間に乗員火の玉。夢も希望も無い。
「とにかく、穴を掘るのは今はこれが最高なんです」
というか、元ネタはフナクイムシさまである。大自然の知恵バンザイ。
「ふん。わが国の技術は最高だからな。もっとアジアに技術給与すべきだ。いいものができん」
……言ってること矛盾だらけや。あいつら金と技術と掘削権や使用権盗ったら逃げるやん。あんたら石油その他でロシアその他に何度騙されたんや。いい加減学べや。
とは、おもったが、この元総理、思いつきを口にし、非難を誉め言葉と理解する脳みその男である。つまり無駄。
「えっと、大陸と朝鮮半島と、わが国の九州から北海道、果てはロシアまで続くトンネルを掘るんすよね……」
「そうだ。素晴らしいぞ。各国の共同企画だ」
そんなもん実現しても、金は出さされ、技術は盗まれ、犯罪者は流入するわ、
手柄は持ってかれるわになるが、彼にとっては「日本は昔悪いことをした」からやるべきらしい。
知るか。あの状況(アヘン戦争以降)であんな困った周辺国どもに囲まれていたら聖徳太子でも切れる。
どうもこのお方は生まれるのが300年ほど早かったようだ。
人類統一が成されるのと人類が滅亡するのはどっちが先かを賭けるなら技術者は後者を選びたくなる。
そういう意味では、人類の未来に希望を抱いているのだろう。このお人は。そこだけは尊敬する。
目下の問題は、自分がつき合わされている事実だが。
「アジアを救うにはこれしかない!」キリッっとした顔だが、どこか狂気を感じる顔。
彼こそこそが政権与党であった自民党を打ち破った初の民主党党首であった。
かつて、自由民主党(Liberal Democratic Party:LDP)と民主党(Democratic Party:DP)の争いがあり、
政権与党であった自由民主党(LDP)に勝てなかった民主党(DL)は自由のない自由民主党と揶揄されていた。
どちらかというと自民党を倒すためだけに作られた烏合の集であったからでもある。
また、党首。小沢一郎先生の影響が強かった事もある。
ならばと彼らは小沢党首が辞任したとき勝負をかけた。
ルーピーと言われる奇人である彼を党首に据えると「Loopy Democratic Party」略称もLDP。
経済大国であるが、どうせこの国は軍事的にも政治的にも経済的にも衛星国である。
どっちだかわかんなくなった各国にロビー活動の大攻勢をかけた。
どっちもLDPなら自分に都合のいいバカを選ぶ。
なんせスパイを捕らえる法律の無いスパイ天国な国だ。
元々自民党を倒せば外国人参政権を手に入れていくらでも乗っ取りが出来ると知っていた隣国も支援する。
あっという間に中東に平和の橋を掛けローゼン閣下と言われた麻生総理や、
朝鮮総連を解体に追い込みかけた安部総理や石油確保に命を掛けた福田総理の流れは消滅した。
彼が総理になった背景はバカバカしいが、そういうことである。
ただ、周辺国にとって誤算だったのは、……ちと、考えが300年ほど吹っ飛んでいたとか、
あと、思いつきで行動してさっきまでの言動をそのまま忘れて勝手に約束を反故にしたり、
総理経験者の立場を利用して無責任発言の限りを尽くす別の意味での暴れん坊だったという、ただそれだけの話だった。
そして今、技術者はその男につき合わされ、地主の許可も得ずにシールドマシンを動かす羽目になっている。
この大穴が日本の解体を招くか、救い主になるか、正直技術者はわからない。
だが、従わなければ消されるのだけはわかっていた。
だから。泣いた。心の中で泣いた。
『元総理』は今回の章で英雄として名を残します。
……ええ。もうSFらしさはブン投げましたよ。話進まないもん。
物語の中の日本の皆の幸せを重視。
リアルっぽい科学交渉と、バカな登場人物、
2chの妄言をそのままにした皮肉の効いた世界観。
以上4つがこのお話の本質なのでそっちを重視し、
さっさとこの世界の福島第一原発とこの世界の東電に引導を下すことにしました。
なお、2015までに今なお賠償を続ける水俣病のチッソのように東電に引導を下せるかにいたっては懐疑的だと思ってます。
チッソもひどかったが地元企業としての意地があったと思うが、
東電は法律的根拠なしに電気止める(当然、病院の重症患者は死ぬ)とか言い出して常識無い。
(次回予告)
原子炉は水漏れし、大地を汚していた。
人の命は札束で売り買いされる。
次回。すぱ☆ろぼ!!
激動編。巨大ロボよ。一番の福を運べ。
「今が其の時だ。(地獄の窯。悪魔の水。改稿。)」
ご期待ください。




