エリートの条件
…改めてみると凄い話だ。
時系列順に福島第一原発で起きたことのトピックスを見ていく俺。
トーフことTHBF(特殊放射能防御服)は現在、自分から外に出ることは出来ない。
当然、データは外部から送信されてきたものだ。
「まぁ君には選択権はないも同然だけどね」「いんや。これは行かねばね」
福田がニコニコしている。整備、機体の除染作業は彼が指揮してくれた。何でもできる奴だ。
というか、権限その他がどうなっているのか気になる。
「しっかし、計器が同時に『壊れた』とか無茶な発表が多すぎる」
「日本のエリートは責任逃れのエリートだからねぇ。僕らと頭の構造が違うのさ」福田にも思うところがあるのだろう。
「それって、使うべき脳みそ間違えているぞ?」「せっかく良い大学出たのにねぇ」福田。お前何処の大学出だ??
「うん?ぼくは中学しか出て無いよ?」はい??!
「なんで東京消防庁に勤めることがっ??!」「ああ。僕は『ダーナ・オシー』だからね」
……天才ハッカーの?
「そそ。高校行くのも莫迦らしいし、家でノンビリパソコン叩いて遊んでただけなんだけどねぇ」
……。
「あ。暇つぶしと思って大検とか取ったよ?ちなみに放送大学も卒業した」
……放送大学って4年で卒業するのはスゲー難しいって聞くが。
「色々あって引き抜かれてね」ふーん。で、なんで東京消防庁?
「うん?はしご車とかカッコいいじゃん」「そんな理由かっ??!」やっぱり変わり者だ。
「ちなみに。なんで引き抜かれたの?」「……聞きたい?」
……嫌な予感がする。「い、いやいい」
当時の東力最高責任者のオオニシタカシ氏が逃亡……もとい入院先のキクチ総合病院の医療ミスで死亡したニュースを思い出した。
おそらくコイツの仕業であろう。
「原発の核燃料取り出しに一兆円寄越せって話を2012年の一月にしたのと関係あるかい?」
「うん♪」
……コイツだけは敵に回さないほうが良いようだ。
「まぁ足はつかなかったんだけど、回りまわってこの仕事を請けることになったのさ」
まぁ、病院乗っ取るよりマシだな。
で。見込みはあるのかよ?
「僕がプログラムしたんだよ?完璧……に限りなく近い出来だよ。この子は♪」
核燃料取り出しも問題なく行えるとのこと。
「それにスペシャルウェポンを搭載しているんだよ♪この子は♪」おお!!
「御厨や烏丸も知らない機能かっ??!」「うん!」
「どんな機能だっ?」「見た目が可愛い♪」
「……お前に聞くんじゃなかった」「ふふふ♪」
(次回予告)
ついにかつての総理経験者が事態を収拾(?)するために動いた。かもしれない。
次回。すぱ☆ろぼ!!
激動編。巨大ロボよ。一番の福を運べ。
「ルーピーがシールドマシンでやってくる!」
ご期待ください。




