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すぱ☆ろぼ!!  作者: 鴉野 兄貴
始動編。巨大ロボの背中に投石を。手のひらに命を。

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電気も水道もない。

 電気も水道もないが。

意外と元気に人間は生きている。

 「いやぁ。トーフがきてくれて助かったよ」「この一帯の除染!終了しました!佐藤さん!」

 予想していたことだが、まぁ仕方ない。

 糸子婆ちゃんからたくさんのお野菜とお米を頂いた。燃費に関わる話なのでありがたいことである。

 コケる。燃費悪い。取り柄といえば頑丈さとオーバーオールが楽(どうせ壊れるので計器系そろってそっくり交換可能になっている)なことくらい。

 ……お前はアメ車か。トーフよ。



「しかし、股間から綺麗な水が出るのは改善したほうがいいぞ。見た目的に」

 おっちゃん改め謙一さんが苦笑い。

 そんなこといってもなぁ。永井豪だってロボチョイAという漫画で採用している(らしい)デザインなんだが。

 まじめに言うと二足で噴出系の装備をつけるなら股間一択である。要するにこける。

 ちなみに、浄水前の水は尻部分から摂取する。とてもかっこ悪い。


「水は綺麗なのがもらえたから当面楽だな」「うん。助かるねぇ」

 よく見てみたら小さな発電水車が回っている。老婆一人なら充分な電力である。

 ちなみに、風力だの太陽光だの言い出す訪問販売がいたらコスト的に確実に詐欺なので相手してはいけない。


「謙一さん。コレ、なんすか?」変な筒みたいなものがある。

「ああ。これは冷蔵庫だ」「マジすか?」「太陽光で外部を暖めてな、内部の毛布に水をしみこませてある。でもって、中の金属製の箱を気化熱で冷やす仕組みだ」

 すげぇ。おっちゃん器用だな。


「この家も工夫があるんだぜ?」「マジっすか」「おうよ。電気が無くても冷暖房がなんとかなるようにした」

 すっげっ!??


「冷房は??」「それよりは暖房について聞いてほしいんだが。この辺は寒いし……」

 マキストーブはかなり暖かい。火事に注意だが。


「えっとな。さっきと同じ気化熱が基本だな」うんうん。

「都会でも建物の壁だの屋根だの窓際に野菜用の某熱ネットや簾を設置すればかなりいい線行くんだぜ?」

「ああ、40度いく工場でも32度くらいに落ちますね」「……お前工場に勤めたことあるのかよ」


 正直、好きでニートしていない。むしろ職を選んだこともないし、工場なんて超有望。ブラック企業大歓迎。

 ……グーグル先生に「遥朝日ハルカナルアサヒ」と検索したら速攻で「中学生女子を轢き殺す」記事が出るので即解雇。ニートに逆戻りという生活を何年も続けているからなぁ。


「元々伝統的な日本家屋は湿度と温度変化に強いんだが」それは聞いている。手入れは大変だが。ん……?


 一瞬、おっちゃんの顔がニヤリとした気がしたが。気のせいだろう。

「まぁ、屋根を二枚用意かな。藁を利用しているんだが。水と気化熱で屋根を冷やす仕組みを作ってみた。


「ポンプは?」「水量が少ないからさほど重要ではないな。水車でなんとか出来る」

「こっちは自信作だ。太陽光温水システムを利用した五右衛門風呂だぜ?」おお。

「天気の悪いときはマキで炊くことも出来る」合理的だ。というか、この辺は天気の悪い日が多そうだし。


「あと、コレを見やがれ。トーフ」「なんすか。コレ?」小さな箱でハンドルがついているが。

「手動式脱穀、籾殻取り機よっ?!」「???」


「一番米が美味いのは籾殻のまま保存することだ」「そうすね」

「だが、商品にする必要で籾殻から玄米にして、玄米から白米にして低温貯蔵する」「そうすね」

「日本全体でその保存に使う年間電力量は原発1機分に相当する」「……」


「ちなみに、現在は機械乾燥が主流だ」

「昔はお米は天日干しだったんですがねぇ」糸子婆ちゃんはニコニコしている。

「我々が米を口に入れるまでに利用する年間電力量は炊飯を含めると原発4機分だな」

 ……福一の事故炉の数に匹敵しますな。


「と、言うわけで作った。良いだろ。美味い米を玄米や籾殻米で手に入れて個人で脱穀、玄米に出来るんだ。そうすれば米を安く美味く食えるんだぜ?」

 うーん。アンタ現場監督より、どうみても発明家。

「こっちは掃除機だな。ローラーで転がして、内部に塵を放り込む」おお。

「吸うより、ブラシで掃くほうがエネルギー効率は良いんだぜ。そもそも日本は高温多湿だ。カーペットを敷く必要が無い。ダニの温床だ。ついでに言うとカーペットの上に土足で上がる習慣もないしな」

 まぁでも、掃除機の場合、バンバン叩かなくて良いからなぁ。場合によりけり。

「全部佐藤さんが作ったんですか?」「ああ。作るだけならな。発明はネットであさった」ほう。


「でだ」

「解ってますよ。屋根の葺き替えを手伝うために連れて来たんですね?」

「助かるねぇ」「その通り!」


「まぁ、これも学習機能の経験値と思えば」

 俺は葺き替えを手伝う羽目に陥った。

 まぁ、こういう日もあるさ。

ばぁちゃんのスローライフをゆるく紹介。

意外と人間、ゆるく生きられるっぽいっす。


ネットないとこのお話は毎日投稿できませんがっ!


(次回予告)

原子炉から排出されるプルトニウム239の半減期は二万五千年。

人類が滅びても放射能の害は残ると言われている。

次回。すぱ☆ろぼ!!

始動編。巨大ロボの背中に投石を。手のひらに命を。

「二万五千年の荒野。」

ご期待ください。

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