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すぱ☆ろぼ!!  作者: 鴉野 兄貴
座学編。巨大ロボに俺の知能が勝てない(読み飛ばし推奨)。

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11/54

特殊放射能防御服。

THBFトーフは放射能汚染環境での活動を保証する画期的な兵器である。

では「放射能」とはなんだ?


意外と理解力を超えている話題なのである。

「特殊放射能防御服という以上、THBFは既存の放射能防護服と同じように運用できるが」うん。

「使い捨てじゃなくて、繰り返し使用可能である。また、THBF内部で排泄を行うことが可能であり内部は特殊溶液で満たされているため風呂に入る必要もない」……いや、入りたいと思うぞ。


「もっとも、いくら常時内部の除染を行っているとはいえ、作戦行動時間を越えて放射能汚染区域に留まり続けることは危険だ。除染機能は洗浄と大差ない。それも内部の水は繰り返し利用されている」

 コスモクリーナーと違っていつかは汚染されるってのか。


「まぁこれから侵入する予定区域に関しては3日は大丈夫だが」すげっ?!


「ちなみに、爆発物や核兵器に耐えられない理由として」うん。

「機体が耐えたとしても、人間や特殊溶液は高熱に耐えられない可能性が高い」……。

 ますます夢がない。

「ちなみに人間の皮膚はたった45℃の温度で熱傷の症状を起こす。70℃以上の温度なら一秒で組織の崩壊が始まる。44℃でも6時間全身が晒されていたら低温やけどの可能性があり」

「インド人、火傷しとらんぞ」「……不思議だな。ちなみに日焼けもある種の放射線熱傷になる」

 火傷の原因にも電撃、熱、放射線など色々ある。ややこしいので後日機会があれば。

「とりあえず水ぶくれが出来る温度までコクピットが熱せられたら危ないと思え。ほぼ全身が火傷になる」うわ。


「放射能汚染の話だが」長いんだろうな。

「とりあえず放射線は光の一種だ。

 マスコミは放射能物質。放射能物質に汚染された物体。放射線をひっくるめている。

 コレを防げ。除染しろ。詳しいことはそちらの資料に。では帰る」


「まてっ???!」「……どうせ放射能の基礎部分を講義しても貴様は理解できまい」

 まぁ確かに寝ると思うが。だが、妙にそわそわしてね?

「豪華寝台超特急の最後のチケットが手に入ったんだっ??!貴様の相手などしてられるかっ??!」

「またんか鉄オタッ??!」


「放射能というのは原子核が崩壊し、放射線を出す能力を言う。単位はBqベクレル

 秒間1つの原子核が崩壊することで1Bqとなる」ほう。


「とりあえず、貴様がやる必要のあることだけ話す。あとは資料を見ておけ」


 放射能を直接測定は難しい。放射線を測定することによって判別する。詳しくは計器を見ればいい。

「放射線に晒されることを被爆という。放射線障害とはこの人体被害を言う。

 4Gyの被爆で半数の人間が死亡するといわれるが、何年も経ってからガンや白血病になるかは様々な要因があり、確率的でな……貴様が選抜された理由にもなっている」

 俺はゴキブリか。


「外部被爆については外部から放射線を浴びることを言う。THBFから降りなければ問題ない。

 だが、貴様は国民を護るためにTHBFを身に纏う。

 外部被爆を防ぐためには遮蔽、距離、被爆時間が重要だ。詳しくはそちらの資料を」

「被爆 外部被爆編」と書かれたマニュアルに目を通す。……うわ。

「人体が一度に被爆してよい放射線には法令で定められている。詳しくはこのマニュアルを」

 ……。

「やばいのは内部被爆だ。放射性物質を含んだホコリなどを吸い込み、体内に侵入させた場合、その被害は桁違いだ」

 ……そうそう身体の中から出てってくれないので常時身体を傷つけるってことか。


「放射線セシウム体内除去剤。放射線障害予防薬についてのマニュアルはそちらだ。THBFの基本装備なのでしっかり熟読しろ」

 ……。

「放射線標識の解説、放射線標識シールの貼り付け基準はこちらだ」

「食品の放射能規制はこちらのマニュアルを。それから放射能は必ずしも悪ではない」

 うん?

「まず、レントゲンだな。広く使われている。

 また、人体そのものも放射線同位体を含む。これらが健康に与える影響は解明しきれていない。

 ちなみに、人体が含む放射能は6000Bqから7000Bqになる」意外とデケッ?!

「がん治療、ジャガイモの発芽防止、医療器具の減菌にガンマ線が用いられている」ふむ。

「直接放射性物質を意図的に体内に入れることもある。バセドウ病治療やシンチグラフィが医療ではよく使われる分野だな」

 どかっ!またマニュアルが。

「民生用品に放射性物質が含まれていた時代もある。

 大量の放射能を発見後、2011年に民家から蛍光塗料として出てきた事例があるな。もっともアレは」

 ????

「ま、まぁ何でもいいだろう。では後は任せたっ!!!」


「おいっ??!御厨ッ!!!!!!!待たんかッ!!」

「ああ♪夢の寝台超特急♪」


 小さな身体を震わせて(ちょっと歳相応に色っぽかった)子ネズミのように走り出した御厨。

 俺は膨大な資料に埋もれてもがいている。


 実戦の日は近い。

放射能、放射線の被害、対策、予防。

軽く調べてみたら主人公より作者の脳みそがオーバーフローしました。

御厨さんは「この阿呆に詳しく説明しても無駄」と判断し、とってもアバウトな解説を行っています。


(次回予告)

命は尊く美しく暖かい。

だからといって、

常に救われるわけでもなく、またその必要も無い。

命は、選別されていく。

次回。すぱ☆ろぼ!!

座学編。巨大ロボに俺の知能が勝てない(読み飛ばし推奨)。

「命は選択制。」

ご期待ください。

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