怪獣などいないが、怪物は存在する。
CBRNEは、化学 (chemical)・生物 (biological)・放射性物質 (radiological)・核 (nuclear)・爆発物 (explosive) のアクロニムである。これらによって発生した災害をCBRNE災害と称する。主に民間防衛の文脈において使われる言葉である。
用語の変遷
1950年代
ABC: Atomic, Biological, Chemical
冷戦時代
NBC: Nuclear, Biological, Chemical
1990年代
CBRN: Chemical, Biological, Radiological, Nuclear
2000年代
CBRNe: Chemical, Biological, Radiological, Nuclear, (improvised) Explosives
(ウィキペティアより転載)
御厨兵曹はスキンシップが好きだ。正直苦手である。
「シーバーンをどれひとついえぬとは貴様本当にTHBFを使うつもりがあるのかっ??!」
現在のこれはヘッドロックであるが。
「ギブギブギブッ!!??御厨っ??!おちつけっ!!!」
「国民を護る志が足りないっ!それならばこの場で死ねっ!」
じゃれているようだが、別にラブラブなわけではなく、御厨は上司相手でもこんな感じだ。
「THBFはシーバーン災害全てに対応している。対応させた」
用語の変遷などはそちらの資料を見ておけ。彼女が一瞥をくれた資料はクソ分厚い。
「最低でも放射性物質、毒、生物兵器の災害から国民を護る義務がある。なお、爆発物、核兵器の直撃は流石のTHBFと言えど無事では済まぬ。注意しろ」
ふむぅ。
「ちなみに、テロでは毒と細菌、爆発と放射性物質などなどこれらが同時に起こる」うげええ。
「貴様は総理直属で強い権限を持つが、実際の作戦は担当機関のプロに従って欲しい」そうします。
「THBFは除染装置を内蔵しているが、大規模とは与太だな」「マジか」
「排泄物処理装置、汚水処理装置と兼用だ。お前個人のみを除染するのは問題ない」「うーん」
「実際の除染作業は除染車を使ってくれ」「了解」
シーバーンの実例を次々挙げていく御厨。広島長崎原爆投下(NR)。第五福竜丸事件。ボパール化学工場事故(C)ハラブジャ事件。地下鉄サリン事件(C)の講義は格別長かった。福島第一の災害の講義も長い。
「あのさ。御厨」「なんだ?」
「自然災害には俺、出なくていいの?」「勿論、出動せねばならんな」
「明日にしようと思っていたが。我ら自衛隊の苦闘の記録をたっぷりと!見せてやろう!!いや魅せる!見ろっ!!」
……余計な事言わなければ良かった。
この世界には怪獣はいない。だが、人を襲う怪物は常に隣にいる。
日本の法令上では「自然災害」は「暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波、噴火その他の異常な自然現象により生ずる被害」と定義されています。
(被災者生活再建支援法2条1号)
この話は後日になると思います。
あと、シーバーン災害はゾーンニングの概念があり、すばやく隔離していく必要がありますが、こちらも今後の物語で登場するはずなのではしょりました。
(次回予告)
質問しよう。皆様は『放射能』が何かわかるだろうか。
また、その放射能は具体的にどのような被害を我々にもたらすのか、被爆国の国民である我々は理解し、義務教育にて教育を受けているのだろうか。
次回。すぱ☆ろぼ!!
座学編。巨大ロボに俺の知能が勝てない(読み飛ばし推奨)。
「特殊放射能防御服。」
ご期待ください。




