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自宅の倉庫が異世界に繋がった⁉︎〜家族全員チートで異世界セカンドライフ〜  作者: 風と空


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はじまりは寝起きから

勝手にお年玉企画!一挙3話更新します!

 ゴゴゴゴゴゴ……


「地震だぁっっっ!」


 高一の夏休み初日。俺こと坂木 洸〈サカキ コウ〉は一気に夢から覚めた。


 地震による避難手順は、まずは出入り口の確保。俺は窓をガラッと開けて、様子を見る。


 「きゃあああああ!お、お兄ちゃん!」


 俺の妹である坂木 凛〈サカキ リン〉13歳も、揺れの中窓を開けて出入り口の確保をしていたらしい。隣の部屋から叫び声と共に俺を呼ぶ声がする。


 「リン!毛布を被れ!揺れが収まるまで机の下に避難していろ!」


 出来る限り声を張り上げ自分もまた机の下に潜り込む。



 早く収まれ……!早く収まれ……!


 必死で祈り毛布を握り締めていると、いつの間にか揺れは収まっていた。


 ……大体体感5分くらいだろうか。あ!それより凛!


 そう思った俺は、すかさず隣の妹の部屋に駆け込んだ。


 「リン!無事か?」


 「お兄ちゃん!」


 俺が扉を開けて凛の部屋に入ると、俺に抱きついてくる凛を受け止める。


 「す……すごい揺れで怖かった……!」


 「ん。もう大丈夫だ」


 震える凛の背中をポンポンと叩き、安心させる。同時に俺も凛の体温で落ち着いてきた。


 だから気づくのが遅くなったんだ。


 「凛……?さっき地震があったよな……?」


 「え?お兄ちゃん何言ってるの?」


 「見てみろ。部屋の中の物が一切動いていない……?」


 言われてハッと気づいたらしい凛も周りを見て「え?」と声をあげる。


 「お兄ちゃん……確かに地震あったよね?」


 「ああ」


 二人抱き合いながら何も崩れも乱れもしていない部屋を見る。そうしていると、一階からダダダダダ…ッと勢いよく上がってくる足音がしたかと思ったら、バタンッとドアが開く。


 「凛ちゃん!大丈夫か⁉︎」


 勢いよく部屋に飛び込んで来たのは坂木 繁〈サカキ シゲル〉42歳。建設会社に勤めるサラリーマンで、妻と子を溺愛している我が父親でもある。


 「お父さん!大丈夫だよ!お兄ちゃんがすぐ来てくれたから!」


 俺から離れて父に駆け寄る凛をガバッと抱きしめながら「流石我が息子!」と叫ぶ父にホッとする俺。


 「まぁまぁ、みんなが無事でよかったわ。それじゃ、今度は異常がないか家の確認が先ね?」


 トントントントン……と階段を上がりながらホッとした表情を見せるのは坂木 遥〈サカキ ハルカ〉41歳。おっとりとした専業主婦の我が母だ。


「あ、なら二階は私がやるよ?」


「あ、俺も」


「そうねぇ、二階は洸と凛に任せましょうか。私と繁さんで一階を見てみるわ」


「そうだな。よし、やるか!」


 父の合図で動き出した俺達。とは言っても、二階は各自の部屋のチェックとベランダにトイレくらいだからすぐ終わる。


 凛と二人、異常無しを確認した事を伝える為一階へと降りていく。


 あれ?そういえば……


 「父さーん!爺ちゃんは何処〜?」


 「あ?父さんは庭の野菜の様子を見に行ってるぞ。ついでに外の様子も確認してもらってる!」


 一階で確認作業中の父さんが庭を見ながら教えてくれる。凛は母さんの様子を見に行くようで、俺だけ爺ちゃんのいる庭へと靴を履いて外に出る。


 玄関から外に出てもいつもの静かな早朝の朝の風景で、異常を感じたのは俺達家族だけだとわかる。


 「何だったんだ……?」


 疑問を感じながら爺ちゃんのいる庭へと回ると、爺ちゃんが倉庫前で立っている姿が見える。


 「爺ちゃ〜ん!どうだった〜?」


 「おう!洸か!ちょっとこっち来てみろ!」


 倉庫の前で俺を呼ぶのが坂木長十郎〈サカキチョウジュウロウ〉65歳。ジョギングと野菜作りが趣味の我が家で1番元気な人物。


 俺より体力あるんだよな、爺ちゃん……


 なんて事を考えながら爺ちゃんに近づいて行くと、爺ちゃんが何やら厳しい顔をしている。


 「どした?爺ちゃん?」


 「洸……何も言わずに倉庫の扉を開けてみろ」


 「は?別に良いけど……」


 爺ちゃんに言われてガラララ……と倉庫を開けると、農具や収穫物が詰まったいつもの倉庫の中ではなくーーー


 「……は?何コレ?」


 倉庫の中は、鬱蒼と繁った木々が広がる大森林が目の前に広がっていたんだ!しかも遠くで動物もいるみたいだけど、猪みたいなのにデカさが違う……!


 その動物に気づかれないよう黙ってガラララ……ピシャンと扉を閉めて一言。


 「……爺ちゃん!倉庫が倉庫じゃねえ!」


 焦った表情で爺ちゃんに詰め寄る俺のリアクションが予想通りだったのか豪快に笑う爺ちゃん。


 「がっはっはっは!そうだろうそうだろう!やっぱり初めはそう言うリアクションを取るよなぁ!」


 「何だよ…爺ちゃんだって驚いたんだろ?」


 「ああ、そうだ。だが洸、もっと驚く事があるぞ!コレを見てみろ」


 「ん?爺ちゃんこんなバングルつけてたっけ?」


 爺ちゃんが俺の前に出した右腕には普段は爺ちゃんがつけるはずのない青のバングルがついていた。


 「どうやら俺は温泉スキルというのがあるらしいぞ?」


 ニヤニヤしながら俺に教える爺ちゃんにこの時は俺を揶揄っているんだと思って疑わなかったんだけどさ。

 

 「もう一度倉庫を開いて一歩中に入ってみろ」


 爺ちゃんがニヤニヤと言ってくるものだから、「後ろから絶対閉めるなよ!」と強く言い聞かせて、俺はもう一度倉庫の扉を開ける。


 ……うっ!やっぱり森の中じゃんか…!ってうおっ!


 恐る恐る足を踏み入れると、目の前にヴォンと緑のパソコン画面みたいなのが出てきたんだ。


『コウ・サカキ 16 男 人間

 HP 1500

 MP 1,000,000

 スキル  全属性付与魔法

 ギフト  アークレイブの扉

 称号   次元神の加護

 アイテム 次元神からの手紙  』


「は!!?コレってまんまステータス画面じゃん!」


「やはり洸はコレが何かわかったのか。俺も良く洸がやっているゲームみたいなものか?と思ったんだが」


 驚いて立ちすくむ俺の横に、いつの間にか入ってきていた爺ちゃん。そしてそんな爺ちゃんの前にも同じように緑の画面が宙に浮いていた。


『チョウジュウロウ・サカキ 65歳 男性 人間

 HP 4500

 MP 1,000,000

 スキル  温泉

 ギフト  アークレイブの扉

 称号   次元神の加護

 アイテム 次元神からの手紙   』


 ………爺ちゃん、俺よりHP多いじゃん……いやいや、それよりも!


「爺ちゃん!コレって!」


「まぁ、洸の気持ちもわかるがもう一度庭に戻ってみい」


「えええ!!だって此処で確かめたいじゃん!」


「だが、お前目をつけられているぞ?」


 ラノベのような展開にはしゃぐ俺に、爺ちゃんは冷静に森の奥に指を差す。


 爺ちゃんの指の方向を見ると、さっき見つけたでかい猪のような動物と目が合った俺。


「うわああっ!っうぐ!」


 思わず叫ぶ俺の口を押さえたまま冷静に自宅の庭に戻る爺ちゃん。すると、扉が開いていても動物の目線が俺から逸れたんだ。


「馬鹿もん!声を上げるでない!ありゃ本物の化け物だ!……ったく。でも、こちらに戻れば見えていても認識されない事がわかったからいいが……」


「ごめん、爺ちゃん。助かったよ」


「まあ、無事なら良いさ。それより腕を見てみろ」


 爺ちゃんに言われて自分の腕を見てみると、銀色だが光にかざすと七色に輝くバングルが俺の腕にもついていた。


「爺ちゃん!コレってこっちでも使えるのかなぁ⁉︎」


 ワクワクしながら爺ちゃんに聞くと、爺ちゃんもわからないらしく「どうやるかわからんがやってみろ」と後押ししてくれたんだ。


 俺はもう一度ステータスを見たくなったから、ラノベのお決まりの言葉を言ってみたんだ。


「ステータスオープン!」


 するとバングルが光り、ヴァンと緑の画面が出てきたんだけど……


『現在使用不可能です』


 と、ただ注意書きが出て来ただけだったんだ。


「……爺ちゃん、コレってどういう事だと思う?」


「ふむ……倉庫の中の世界しか使えんってことだろうが……安全を確保した上で検証が必要だ。そもそも、家族全員が能力を持っているのかも気になるが、倉庫の中の世界も気になる……」


「家族会議案件だね」


「そうだな。よし、ひとまずリビングに戻るぞ。今日は祝日だから繁も休みで家にいるし、丁度良いからな」


「だね‼︎」


 そう言いながら一旦家の中に爺ちゃんと戻って行ったんだ。


 ———これから未知の世界への冒険が始まる事に、興奮と期待の思いを馳せながら———

アクセスありがとうございます!明日から4日まで正月特典、一日に朝と昼に二話更新します。

マンション共々こちらもよろしくお願いします!

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