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雌牛のモーと鳴く声に、あのちゃんは真似をした。

作者: 唐揚げ

 宇宙船オオサカが、地球を旅立ってとてつもない期間が経っていた。正月早々の地震をうけた大阪府は、大阪の自衛隊を動員し、大阪万博を利用して超巨大な宇宙船を大阪湾に浮かべた。大阪府知事は、宇宙船オオサカの市長を兼ねていたので、完成と同時に宇宙へと飛び立った。

 その目的は一つ、人類の新たな開拓地を探すためだ。

 かくして、宇宙船オオサカは、長い間、宇宙空間を漂った。それこそ、世代が移り変わり、赤ん坊が老人となるような長い時間を経た。ついに、宇宙船オオサカは、地球から最も近い恒星系に到着した。その惑星に降り立った宇宙船オオサカから、報告があった。


「到着しました」


 それを待ちわびていた宇宙船オオサカの住民は、喜びに沸いた。居住可能な星だという事が調査の結果何とか判明し、移住する者の選別を行った。結果として、何人かの住民が先遣隊として選ばれる事となった。

 小型船に乗って、惑星に降り立った。

 特別に問題のない空気環境、水が多く、食料となる動植物も豊富だ。


「これはすごい。完璧な環境だ」

「はやくチキュウへ報告しなければ」


 先遣隊の一人が、通信機を使い始めた。と、同時に、瓦礫の山からビープ音が聞こえてきた。一体、何が聞こえているのだろうか、と、別の先遣隊がその瓦礫を掘り起こすと、中からは、小さな金属の箱が出てきた。

 その箱からは、雑音に混じって声が聞こえてきた。


『こちら、オオサカ! こちらオオサカ! チキュウ聞こえますか!』

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