2話
憂は学校への連絡もせず休んだらしい。
久しぶりの帰省をしたのだから忘れるのもしょうがないのかとも思った。
メッセージアプリで連絡を送る。
“憂?無断欠席はやばいって!先生カンカンだったよー!”
―
次の日も憂は登校してこなかった。メッセージアプリの既読もつかない。
そして学校にも連絡が入っていない。
明らかにおかしかった。
一日ずる休みすることがままあったので気にはしていなかったが、2日何も連絡がないのは異常だった。
先生たちもおかしいことに気づいたのかあたふたしている。
担任の先生が急遽、家に訪問することが決まったらしい。
奏「たなちゃん先生私も一緒に行こうか?」
たな「うーん、お願いしてもいいかな?なんかあった時は人手が必要だろうし」
奏「わかった!たなちゃん先生いつ頃行くの?」
たな「そうだなぁ、これから色々用意しなきゃだから20分後に下駄箱で待っててもらっていい?」
奏「はいはいー!おまかせー!」
たな「奏ちゃん廊下走らないー!」
奏「ラジャー!」スタスタと歩いていく。
奏の中では黒いものがぐるぐる回っていた。何か嫌な予感がする予兆みたいなものだ。
これがあったからたなちゃん先生が一緒に来てくれるのが嬉しく感じる。それが体現してしまったのだろう。
久しぶりに廊下を走ったら少しスッキリした。
―
たな「お待たせ!」
奏「15分だから5分早いね!」
たな「5分前行動が基本ですからね!」大きい胸を反らせ、ボタンが弾けそうになる。
奏「弾けそうだよ?」
たな「何が?」
奏「別にー?」
たな「なになに〜?」
奏「たなちゃん先生早くいこー!」
たな「走って怪我したら困るので歩いでください!」
奏「ラジャー!」
たな「生徒と一緒にどこかいくなんて修学旅行以来かな?」
奏「普通、生徒と一緒に行かないもんね?」




