19話
奏「わからないんだけどね…聞こうと思ってたこと結局聞けず仕舞いだなって…」
瑞「まぁ…しょうがないでしょ。口封じかどうかもわからないし、そもそも事件じゃなくて事故っぽいし」
奏「そうだよね…」
―
奏「結局憂はどこにいって、たなちゃんはどうして…?」
思考がぐるぐる回る。
考えても答えはまだ導き出せないようだ。
ぐるぐるしたまま睡魔に飲み込まれていく。
―
奏「あれ?警察の人?」日曜日、家を出ると警察の人がドアホンを鳴らそうとしているところだった。
警察「度々すいません。ちょっとお話をお伺いさせていただいてよろしいですか?」
奏「うちに入ります…?」
警察「よろしければ」
―
奏「それでなんですか?」
警察「この間の駅での事故はご存知ですか?」
奏「はい。私の友達が通っていた…」
警察「神農さんですね?」
奏「はい!え?でもどうして…?」
警察「実はあの事故で亡くなった神農さんの通っていた塾長さんなのですが、家宅を捜索していたところと
あることが見つかりました」
奏「とあること…?」
警察「神農さんがストーカーされていたことはご存知でしたか?」
奏「い、いえ…初耳です」
警察「やはりそうですか…どうやら迷惑をかけないように大人の人にしか言ってなかったようですね…」
奏「え?だってその情報は学校の先生も知らないですよね?」
警察「おそらく。塾長だけにはお話していたみたいです。話をしたと言うよりは口が滑ってしまった、と言う
方が適切だとは思いますが…」
奏「え…?」
警察「彼のパソコンの履歴に残ってまして、どうやら塾帰りに何回かつけられている可能性がると漏らしてし
まったようで、塾長が一応送ったりしていたようなんです。塾長がいない日などにたまにですがそう言う気配
がある。程度まで落ち着いたらしいのですが…」
奏「それじゃ…憂と何かしら関係が…?」警察「あるかも…しれません」




