11話
警察「それでは、仁乃先生と最後にあったのは三日前の夜が最後だったんだね?」
奏「はい…」
警察「その日は今捜索中の神農憂さんをお探しだったとか?」
奏「はい…」
警察「その日の話を詳しく聞かせていただいてもいいですか?」
奏「あの日は、憂のメッセージの返信がなくて…」
―
警察「部屋の中での電話は途切れ途切れだったんですね?」
奏「向こうの電波が悪かったみたいで…」警察の一人が電話をかけ、リビングから出る。
警察「それでその後はどうされたんですか?」
奏「夜が遅かったので、うちに帰りました。たなちゃ…仁乃先生はそのあと憂が通っているって塾に行くと言って別れま
した」
警察「それが仁乃先生と最後でお間違いないですか?」
奏「その日の夜、確か11時だと思うんですが、朝学校に来てくれとメッセージがあって、向かったら先生来てなくて、校
長先生に会ったら休みだって聞いて、メッセージを見たらそれが消えてて、その日の夜にまたメッセージが来て、こんな
メッセージ…あれ?また消えてる…」
警察官の二人が急に目を合わせる。
警察官「本当に別れた次の日の夜にメッセージが来たんだね?」
奏「記憶違いでなければ…」
警察官が腕を組み、悩みこむ。
奏「何かあったんですか?」
警察官「君は聞いていなかったと思うんだが、仁乃先生が亡くなったのは君と別れた日の23時から次の日の2時と推
定されているんだ」
奏「どういうことですか?」
警察官「一度目のメッセージは本人からかもしれないが、それ以降のメッセージは違う誰かが行っていたことになる。メ
ッセージを消したことも加味して足取りを採られてくなかったんだろう」
奏「わざわざ私に返信した理由は…?」
警察官「わからない。そもそも、仁乃先生が見つかったのが一昨日でその間どうやっていたのかがわからないんだ」
奏「え?」
警察官「亡くなったのはご自宅で前日は管理人が確認しているが家には誰もいなかった。そして次の日同僚の先生が
一緒に見に行ったらそこで首を吊って死んでいた」
奏「自殺…?」
警察官「その可能性が今ほぼ潰えたことになる」




