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作者: 及川駿斗

 何百とういう人間が同じ感情の起伏をしながらスタジオを眺める。そこには過剰な光の点滅や音量を背に歌うバンドマンがいて自分の思いをぶつけている。その大きな生命のひとつの細胞として存在できていることに私は歓喜した。

 私はライブを見に行くことが趣味であった。特に日本のバンドが好きで年に数回しかいけないがとても大切な時間であった。ある日、なぜライブが好きなのかと尋ねられることがあり、その質問にうまく答えられなかった。私は人間の体のような、ひとつの生命体になれる瞬間が堪らなく幸福感を抱き、自分の存在理由を与えてくれるからである。だがそれは単に承認欲求を満たすためだけの行為であったため、本当にライブが好きなのかを考えると自信持って頷けれなかった。それと同時にそうゆうことを行わないと承認欲求を満たせない自分に辟易する。だから私は「ん~趣味だから?」と濁した。


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