この世の全てから愛される男
bebe「ボクのこと書いてヨ!」
私「ウィ。」
そして誕生したエッセイがこちら。
for mydear…bebe\(^o^)/~
私には、今年64歳になる同僚がいる。
彼は皆から好かれ、信頼され、私から『ベベ』(フランス語で『赤ちゃん』)と呼ばれている。
ベベとは前の職場で出会い、仕事を教わるうちに仲良くなった。
今もたまに会う。
私は爪が弱いのとネイルが好きなので、ネイルサロンに通っている。
最近は左手の親指にポイントを持ってくることが多い。
写真を撮る時や名刺を持つ時、親指のデザインが可愛いとハッピーだからだ。
私「被写体として、最高になるんです。」
ベ「確かに可愛いネ。」
直後、話が変わって、エッセイのことになった。
私「ベベも書いたら?」
べ「ボクが『被写体』だカラ。」
…ん、『被写体』!?
べ「ボクが『model』ってコト。」
私「あ、私のエッセイのネタになるってこと!?」
べ「ハイ!」
ベベは、一瞬前に私が言った、『被写体』という日本語を瞬時に覚えて、応用効かせて使ってきやがった。
油断のならない男である。
次に、フランス語でイルカってなんて言うの?って話になった。
べ「デルフィーヌ。」
私「…絶対違うよね。」
調べたら、『ドゥーファン』だった。
1音も合ってなかったが、ベベは「大体一緒!」と主張し続けた。
全然違うやんけ。
どの地方の方言だよ。
彼は分からないことがあると、何でも私に聞いてくる。
以前、
私「私のこと、『ウィキペディア』だと思ってるでしょ!」
べ「そんなことないヨ!…で、『ウィキペディア』って、なぁに?」
というやり取りがあったのだが…
彼は今、『ウィキペディア』のことを、なぜか、『ウズベキスタン』と呼んでいる。
どこをどう間違って、そうなったんだよ。
ウィキペディアはネット上の百科事典で、ウズベキスタンは遠い国のことだよ。
全然ちげーわ。
そんなめちゃくちゃなベベは、日本語の時代?もめちゃくちゃだ。
私「このショートパンツ、アメリカサイズだから大きいんです。」
べ「『つりバンド』しなきゃだネ。」
…『つりバンド』!?
調べたら、『サスペンダー』のことだった。
私は中国語は分かるが、フランス語は分からない。
フランス語以上に、ベベ語(ベベ特有の言い方)は分からない。
ちなみに、べべに『固執』という日本語を習得させるのには3年かかった。
なのに、今回の『被写体』みたいに、一瞬でパクってくる単語もある。
なんで…???
ベベ語を聞いて理解するには、すごい集中力が必要だ。
また、ずっと彼の感性にチャンネルを合わせていなくてはならないので、結構大変だ。
言語を創造し続けるベベ。
クリエイティブさが半端ない。
そのうち、テレパシーじゃないと会話できなくなるかもしれん…。
中国語で『赤ちゃん』は『宝宝(バオバオ=baby)』と言う。
『宝宝』には、『宝贝(バオベイ=私の宝物)』の意味もある。「とても大事」というニュアンスを含んでいるのだ。
ベベはこの4月から、職場環境が大きく変わる。仕事内容も変わると思う。
けれど、どんな職場でも、絶対に彼は愛される。信頼される。親しまれる。
賭けてもいい。
彼の包み込むような優しさや、明るい人柄や笑顔は、人を惹きつける。
彼の積み重ねてきた努力や経験は、どんな年齢の人にも、どの国籍の人にも、どのような価値観を持つ人にも、重宝される。
宝物のように大事にされる。
どこに行っても、何が起きても、ベベはbebeで、この世の全てから愛される。
それだけの魅力や人間性がある。
だから、どんと構えて安心していてほしい。
「bebe=baby=宝宝=赤ちゃん」…
この単語たちは全部根っこは同じ、「愛されるべき存在」の意味なのだと思う。
「この世の全てから愛され、祝福を受けた存在」
「何より愛しく、永遠に尊い存在」
それが、ベベだと思う。




