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雲の上は、いつも晴れだった。  作者: 田古 みゆう


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冬の章 p.22

「白野!!」


 クラクションと青島くんの鋭い声が辺りに響き渡る。眩しいライトとクラクション、そして、青島くんの切羽詰まった叫び声で我に帰った私だったが、耳をつん裂くようなブレーキ音を立てて、ものすごい勢いで突っ込んでくる車に足がすくみ、体が固まってしまった。


 車は、その場で動けずにいる私のすぐ目の前まで迫ってきている。


 もう、ダメだ。


 すぐに襲ってくるであろう衝撃に身構えたとき、迫り来る車のヘッドライトよりももっと明るい白い光が辺り一面を包み、たくさんの白い羽根がふわりと舞った。


 これは翼? ……そうか、司祭様だ。司祭様がまた助けてくださったんだ。


 そう思った途端、気が抜けた。


 足から崩れ落ちた私は、その場に倒れ込む。


 遠くの方で誰かが必死で私を呼ぶ声を聞いたような気がしたけれど、それが誰の声だったのかを確認することもなく私は気を失った。

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