ヴィクトリア様 悪役令嬢の妹は悪役令嬢
軽い ラブコメ ギャグです
時間つぶしに なると 嬉しいです
本文
姉妹 それは 共通の親をもつ 女兄弟
「ヴィクトリアお姉様 フランツ様を 私に 下さい」
「私達 愛し合っているんです」
??? え 何故 どういう事?
いつの間に?
「この間の パーティーで フランツ様に 告白されました」
「アイリス 今日も 綺麗だね
ピンクのドレスが とても似合っている」って 告白されましたの…
それの どこが 告白なの ただの 社交辞令じゃない
「私の 妹だから 気を使って 下さったのよ」
「酷いわ お姉様 私達に 嫉妬して らっしゃるのね」
「嫉妬は 醜いですわよ」
いやいやいや 嫉妬じゃないしさ
ちょっと 意地悪言ってやろ
フン フフフ
「私は フランツ様に 愛してるって 言って頂けるわ」
ムカ キー……
「フランツ様は 恥ずかしがり屋だから まだ 言って頂けないけど これからよ」 フン 顔が右に向く
ギヤー ギヤー
「二人共 なにを 言い争っているの」
奥の部屋から 二人の言い争いを聞きつけて 母の エカテリーナが やってきた
「あっ お母様 聞いてください」
「お姉様が フランツ様を 私に 譲って下さらないんです」
「私達 愛し合っているのに」
「まぁ 可哀想に」
「ヴィクトリア お姉ちゃんなんだから 妹に 譲ってあげなさい」
え お姉ちゃんだから 恋人を 譲れっていうの
物じゃないんだから
腰に手をあてて
「お断りですわ フランツ様は 私の婚約者です」
腰に手をあてて
「だから その 婚約者の立場を 替わってって いってるの」
「物わかりの 悪い人だわ」
「私とフランツの愛は 子供の頃から繋がっていて 永遠LOVEですわ」
指先♡
そうかしら FuFuFu
顎に 人差し指と親指をあてて
アイリスが したり顔で ニヤつく
どこから出てきたのか 羽扇で 半分 顔を隠しながら
「フランツ様だって 他の男性の様に 口には出さないけど 若くて 綺麗な方が 好きなのよ」
おいおい 若くてって 1つしか 違わないじゃない
それも 11か月
「1年の差は 大きいわね」
「私 見てしまったの 浮気現場 フランツ様が 若い娘と 楽しそうに お話してるところを」
遠目から 迷子を あやしている フランツ様のすがたを 思い出している
「とても 楽しそうでしたわ」
まさか まさか
なんですって そんな訳は無いわ ありえない
「でも 若い 私なら 繋ぎ止められるわ」
「そうでしょう お母様」
「そうね アイリスなら 若くて 綺麗ですもの」
「お母様!」
「お母様は いつも アイリスの 味方を なさるのね」
「なぜ 私は 本当の娘では無いの?」
もしや 私は 橋の下で 拾われたの?
本当は 王族と美人のメイドの 身分差の 一時の恋の為に 出来てしまった 可愛そうな娘なの
王族に 捨てられて 生きる術を無くした 母親が 仕方なく 泣く泣く 橋の下に 置き去りにした 可愛そうな娘なのですか
そこを お金持ちの ヴェルファイア公爵家の馬車が 通り掛かって かわいいヴィクトリアを 拾ってくださったの
私って 不幸な星の下に 生まれたのね
座り込み 羽扇で顔を半分隠しながら (泣)
よよよ………グスッ
「なぜ お母様は いつも アイリスは 良くて 私は ダメなのですか」
「仕方がないのよ」
「ヴィクトリア 分かってちょうだい」
「貴方は 美しいわ 誰より 綺麗で いつも称賛されているわ 放っといても 大勢の殿方が ついてくるわ」
「でも アイリスは 違う 親から見れば とても かわいいけれど いっぱい 持参金を 付けても 嫁に行けるかどうかわからない お顔なの」
「一回のチャンスを 逃す訳には いかないのよ」
「ごめんなさい ヴィクトリア」
私は 娘達には 早く片付いてほしいの………
「早速 婚約者変更届を 出さなくては」
王族主催の ダンスパーティーの日が やって来た
前方から 目が真っ赤でお顔が2倍に膨れ上がった フランツ様が いらっしゃった
その手は ヴィクトリアの方に 差し出されたと思いきや エカテリーナの目が光る ギラッ アイリスに 差し戻された
私の目の前で 差し出される アイリスへのファーストダンスへの お誘い
アイリスが フランツ様と 楽しそうに ファーストダンスを 踊る姿なんて 見てられないわ
もう 耐えられない
涙をこらえながら バルコニーに 走って 移動した
私達 もう 許されない関係に なってしまったのね
泣きながら 立ち去る 私の後を フランツ様が ……
追いかけて…………こない ……… 普通 追いかけてくるよね
婚約者変更届は絶大なのね
その日 私は 誰とも ダンスを 踊らず 帰えることにした
帰りの馬車のなか アイリスは 嬉しそうに フランツ様のことを 長々と語りだす
「フランツ様とは 生まれた時から 私達は 愛し合う運命だったのよ 直感で ビビット 感じたわ」
「こんな感覚 初めて 感じたわ」
そーでしたかしら?
毎回 出てくる 言葉ですけど
楽しくて 良うございましたね
話に華が咲き乱れたころ 市街を離れ 淋しい道に差し掛かった
ガタ ガタガタ ドサ バタバタ ドン
外で怪しい 動きが
バタン 急に ドアが 開けられた
体つきが見事で グッド ルッキング ガイの 暴漢が 顔をのぞかせた
アイリスの目が 輝く
「金持ちの馬車だな 金出しな」
「いい女がいるじゃん ほらほら 馬車から降りろよ」
アイリスが 一番に 手を上げて 馬車から降りる
「さあ 私を連れて逃げて」
無視される
全員 馬車から 降ろされた
周りを見ると 護衛と御者が ロープで ぐるぐる巻に されて のびていた
「さあさあ 身ぐるみ 這いで 貰おうか」
賊の男が 手を伸ばした その時
ヤアー ヤアー 我こそは この街を 守る 騎士団 団長の ダニエル.カールだ
悪い奴らを 成敗 成敗
騎士団の一団がやってきました
ダニエル様は とても強くて 3人5人を バッタバッタど なぎ倒していきました
その腕前も さることながら 容姿の美しいこと
そして 鍛え上げられた 肉体美
ダニエルも グッド ルッキング ガイ
「助けていただいて ありがとうございました」
「美しい ヴィクトリア様を 助けることができて 幸せの限りです」
そう言って ヴィクトリアの前で 膝を付き 手に キスをした
そして 颯爽と 帰っていった
屋敷につくやいなや アイリスが
「お姉さまに フランツ様 帰すわ」
「まあ アイリス どうしたの?」
「私には 勿体ないわ お姉さまの方が お似合いだから」
「だから 私に ダニエル様を 頂戴」
「生まれた時から 私達は 愛し合う運命だったのよ 直感で ビビット 感じたわ」
「こんな感覚 初めて 感じたわ」
「そうですか」
「お母様 すぐに 婚約者変更届 出してください」
翌日 大きな薔薇の花束を 馬車いっぱいに積んで ニコニコ顔のフランツ様が 朝一番に やってきました
ヴィクトリア様の前で 膝をつき
「僕達は 生まれた時から 愛し合う運命だったのだ 直感で ビビット 感じた」
「こんな感覚 初めて 感じたよ」
お前もかよ フランツ様
でも 一時は 人のものになり 寂しさを覚えた私は 嬉しさのあまり 涙が こみ上げてきました
「フランツ様 お会いしとうございました」
フランツ様は 持っていた 薔薇の花束を 放り投げ ヴィクトリア様を腕に抱きしめていて ヴィクトリア様の 涙を 親指で 拭き取り ました
二人は 笑顔で 長ーい キスをしました♡
読んでいただいて ありがとうございます
これからも ヴィクトリア様のお話 書いていきます また 読んでいただけること 願っています