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身内リアル人狼ゲーム  作者: まっちゃ。
3/5

三話 さよなら、おやすみ。

はぁ…ようやく一息つけた。


とりあえずまとめ表に書いて会議のおさらいでもしておくか。


その時、ノック音が聞こえた。僕の要らないノックよりよっぽど実用的なノックが。


「入っていいよー」


そして誰かを理解した。


燐「うぃ」


「なんかことごとく一緒だよね。まぁ良いけど()」


燐「今暇かなーと思いまして。」


「うんめっちゃ暇だった()強いて言うならおさらいでもしようかなって思ってたくらい()」


燐「一緒にやろうぜ、一人はなんか寂しいだろ悲しいだろ。」


「うん…()」


(おさらいイラスト)



「簡単におさらいしよう。

占いcoしたのはフラン君とヘカテ。

霊能coしたのは僕とかぐや。

それで、フラン君は僕に白。狂人だね。

真のヘカテは姉さんに白。

現在のグレーはお燐、小傘君、るーみゃ。

今夜はそのグレーの小傘君かるーみゃを噛もうと思う。

こんな感じかな?」


燐「だなぁ、あとえーりんは狩人だと思う?」


「違うと思う。狩人だったらもう少し控えめに動くかと。」


燐「なら狩人位置はるーみゃになりそうかな。わちきは狩人であんな攻めないと思うし。」


「よし、今夜はるーみゃを噛もう。」


燐「うぃ」


「それで、えーりんは白って言って良いよね。僕とお燐目線の内訳もすぐに出せるようにしておこう。」


燐「おけ、ここにメモあるぞー」


「ありがと。」


(内訳イラスト)



「よしこれでおっけー。お燐もそんな感じで良いぞ。」


燐「うぃあざっす」


「あとあんまライン繋ぎすぎないようにな。」


燐「重々承知の上でこれ書いてますよ。」


「そかそか、まぁまた夜に話そうや。」


燐「ん、じゃあまた会おうぞ」


「ばいばーい」


お燐行っちゃった。まぁ大分これで安心出来るようになったかな。


それに有意義な時間の使い方出来たし。


んー、暇だしフラン君の部屋行ってみようかな?狂人がどう思ってるのか気になるし。


フラン君の部屋は…2号室か。



よし、端末持ったし行ってみよ。



廊下を歩く。幸いそんなに部屋は離れてないから、面倒臭くはない。


あった、ノックしてーっと。


フ「誰だー?とりあえず入って良いぞー」


「やぁ」


フ「お前だったのか」


「悪いか()」


フ「いやお嬢ってノックとかする常識あったんだなぁと。」


「酷くね?()」


フ「んで何の用だい?」


「いや暇だったしフラン君目線の人狼とか聞いてみたいなーって。」


フ「なるほ」


「僕ら二人共coしてて対抗居るわけだけど…どんな感じで内訳見てる?」


フ「正直あんま分かんないけど、お嬢は真で見たいかな。狂人だったらアレだけど。それで魔理沙は人狼か狂人、ヘカテーも同じ感じ。狩人は…いやお嬢が人狼だったら怖いしやめとこ。」


「うむ、賢明な判断だ。と言うか僕と内訳一緒か。」


フ「おっガチか」


「さて、情報貰ったし帰ろうかな。てか眠いし寝るわ()」


フ「草」


「んじゃばいー」


フ「ばいー」



フラン君の部屋から出る。狂人の意見も重要だなぁ…


部屋に帰るのも良いけど…その前にちょっとホールとか他の部屋の様子も見てみたいな。ちょろっと。



結果、処刑室はみんな怖いのか誰も居なかった、食堂もご飯を食べる気力すら無いのか0人、書斎には姉さんと小傘君が心を落ち着かせたかったのか居た。


…サニ傘じゃん神じゃん()


てか心落ち着かなそうだなぁ。ドキドキしちゃって()


二人が結ばれる事を願いつつ、部屋へと足を進ませる。



ふー…今は14:30か…寝よ。おやすみ。



〜少女就寝中〜


(ご飯とか風呂の描写めんどい&長くなるから無し!!人狼の夜の行動に移ります)


よっしゃ今日は集まる30分前に起きれた。


んー…やること無いしおさらいメモ眺めてよ。



『ただいまの時刻は夜の24:00。人狼の動く時間です。人狼の方はホールにお集まり下さい。』


わ、もう時間か。割と早く感じたなぁ。


さて…行こう。



燐「わーい」


「わーいって今日も負けたー?!」


燐「俺らはいつの間にか早さ勝負をしていた…?」


「草」


燐「それで今日はるーみゃ噛みだっけ?」


「うん、あとフラン君にも内訳聞いてみたんだけどねぇ、僕と同じ内訳予想してたよ。」


燐「まぁ狂人だしな。」


「狩人候補は教えてくれなかったけどね()まぁるーみゃ狩人だと信じて噛もっか。」


燐「うぃ」


「てか会議終わったあと暇すぎない?何してたの?()」


燐「え、普通に探索してたわ。このゲームについて書斎であるかなーとか。」


「僕もチラッとだけど探索してたんだけどお燐見掛けなかったなぁ。」


燐「あっガチ?それはもう分かんねぇなぁ。」


「お燐本当に探索した?怪しいんだけど…」


燐「ここで人狼始まるかぁ?」


「草」


「まぁとりあえず、もう話す事は無いよね?」


燐「おん、後は俺が明日吊られないことを願うばかり…」


「いや、吊られそうなの僕じゃないかな。多分占いか霊能ロラされるし。」


燐「でもえーりん白出るから村人ロラもされる気がするんだよなぁ。頑張ろうぜ。」


「せやな、それじゃさっさとなんか手に取ってるーみゃの部屋行こう。」


燐「るーみゃの部屋は9号室な。」


「ありがと」



「…微妙にラインナップ変わってね?」


燐「えっと…首吊りロープ、ナイフ、スタンガン、斧、青酸ペロ…まぁなんでも良いよな。」


「青酸ペロ!?」


燐「カリッ!これは…!青酸ペロッ?!」


「草」


燐「それでまぁ、今夜は俺が殺すわぁ。」


「いやいやいやいやそれを僕が許すと思ってる?」


燐「いいえ。」


「超即答ありがとう良く分かってるじゃないか。」


燐「いや昨日はお嬢が殺してる訳ですしお寿司…」


「やめよう君が手を汚すのは僕が死んでからが初めてだよ」


燐「やめないよ俺が手を汚すのは今だよ」


「仕方がない譲ってやろう」


燐「や っ た ぜ」


「んで何使うの?やっぱナイフ?」


燐「当たり前だろ他に使えそうなもんねぇし」


『やめて下さいその言葉は私に突き刺さります』


「草」


燐「ほんじゃ行きまっしょい」


「うぃ」


お燐との会話楽しいなぁ()



…ううん、ここからは気持ちを入れ替えなきゃ。


燐「よし、着いたな。」


その時、るーみゃの部屋の鍵が開いてる事に気付いた。


お燐はそっと、扉のドアノブに手を掛ける。


燐「大丈夫、だよな…」


「うん、平気だよ。…何かあったら僕に言ってね。変わるからさ。」


扉を開ける。その時のお燐の手は、少し震えているように見えた…。


…暗いから見間違えただけかな。


る「お、お燐とお嬢じゃん。どうした?」


燐「ふー…」


「…」


燐「ごめんな、るーみゃ。」


る「えっ…?」


お燐はポケットに隠し持っていたナイフを取り出すと、その刃はるーみゃへと向く。


る「…そっか、そうだよね。二人が人狼だったんだ。」


「…そう、だよ。そしてるーみゃを襲撃対象にした。ごめん…ごめんね…」


涙が零れ落ちる。泣いていいのは僕じゃない、襲撃対象となったるーみゃなのに。


そのるーみゃは子供とは思えないほど落ち着いていて。涙なんて無くって。


る「大丈夫、二人が悪いわけじゃない。だから…もう死ぬ覚悟は出来てるから。」


燐「…ありがとう。」


る「ふふっ。それに______





えーりんを独りで先にいかせるわけにはいかないから。」


「…るーみゃは、本当に強いね。僕とは大違いだ。…ありがとね。」


燐「…るーみゃ、今までありがとう。今も助かっちゃった。…それじゃあ。






さよう、なら。」


ぐっと、力強く刃を押し付ける。


るーみゃが苦しまないようになのかは分からないけど、お燐の事だから、るーみゃの為の行動なんだろうな。


血が溢れだす。


ぽつ…ぽつ…その音はもう聞きたくないほどに木霊して。


でも、その中には_____



僕とお燐の涙も混じってたのかもな。



…その時のるーみゃの悲しげに落ち着いた金髪は、何処か初日犠牲者を思い出させるところがあった。




9号室、るーみゃの部屋から出て、各自自分の部屋へと足を進める。



身内を殺す…いや正確には僕は殺してないけど、それはどれだけ辛くて悲しい事か理解した。


かぐやとフラン君も辛かったんだろうな…。




あれ



どうして



どうして、かぐやとフラン君の事が頭に浮かぶ?



知らない、なのになんで?



…気にしないようにしよう。


かぐやとフラン君が何をしたのか、自分のその時の事さえも覚えていないのだから。


…いや、僕もその場に居た?


部屋に着く。



考えても混乱するだけだ。はぁ…


ベッドに身を放り込む。


明日は何も起きませんように。




おやすみ。

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