14章 戻った宝石の力、闇の戦士の最後!
14章 戻った宝石の力、闇の戦士の最後!
大魔王は、フェアーが倒されたことを感じた。後、心の輝きは5950人分。大魔王は、ダークアメジスト1人の力にまだ期待していた。
何とかあの場を離れたダークアメジストだったが、このときダークアメジストの心に変化があらわれていた。フェアーを浄化した光は、避ける瞬間少しダークアメジストに当たり、少し良心を取り戻したダークアメジストは、悪の心との間で葛藤し始める。街を歩くたくさんの人から、再び心の輝きを奪おうとしたが、ダークアメジストは躊躇してその場に座り込んだ。
しばらくダークアメジストが座り込んでいると、少し先でジュエリー戦士の1人シャイニールビーに変身する少女が歩いているのを見つけた。ダークアメジストはよろよろと立ち上がって少女に近づく。少女の目の前に立ち、ダークアメジストは攻撃しようとするが、攻撃できずにその場に泣き崩れた。
「夢ちゃん…?」
少女は驚いたような表情で、ダークアメジストに声をかける。ダークアメジストは、
「私、攻撃なんてしたくない。けれど誰かに操られたように攻撃の準備をしてしまうの。ここ数週間の記憶も全くないし、私あなたにひどいことしたかもしれない」
と、一気に口をついて出る。少女は相槌をうちながらダークアメジストの話を聞いてくれた。
「夢ちゃんは、元の自分に戻りたいの?」
1つ、ダークアメジストの話を聞いて少女は質問をしてくる。ダークアメジストは、少女の質問に頷いた。
「ルビーパワーチャージ、シャイニング・フォルティッシモ」
少女が変身の呪文を唱え、連絡を受けたであろうもう2人の少女もやって来る。
「トパーズパワーチャージ、シャイニング・フォルティッシモ」
「サファイアパワーチャージ、シャイニング・フォルティッシモ」
「炎と愛の戦士、シャイニールビー」
「光と希望の戦士、シャイニートパーズ」
「水と誠実の戦士、シャイニーサファイア」
少女たちがシャイニング・ステッキを出し、
「シャイン・ヒーリング」
と叫ぶと、ダークアメジストは元の村嶋夢に戻った。
「ありがとう」
と夢は言い、その場をあとにしようとする3人の戦士たちに続けて声をかける。
「あの…、あなたたちの名前は?」
夢の言葉にシャイニールビーに変身した少女が、
「私の名前は、日野愛華」
と答える。続いてシャイニートパーズに変身した少女が、
「私は、輝東希実」
と言う。最後にシャイニーサファイアに変身した少女が、
「私の名前は、水川優美よ」
と言った。夢は3人の優しそうな雰囲気に自分の力を正しいことに使いたいと思い始めていた。