表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

プロローグ

 平屋程の巨大なサソリの様なものが、月の光を強固な外殻で反射しながら荒野を歩いていた。


 そのサソリ向かって迷彩服の少年が駆けて行き、クリスタルのように透明な片刃の剣を振り下ろす。


 けれど剣は弾かれ、少年は距離をとる。



「斬撃は無理か」



 そう言って少年は再びサソリへと走り出す。


 今度はサソリも臨戦態勢をとっており、姿勢を低くし間合いに入れば突き刺さんとばかりに尻尾を構えている。


 少年が間合いに入った刹那、尾が音速にも迫る速度で突き刺そうとする。


 けれど尾は少年を捕らえることはなかった。


 尾が当たる寸前になにか透明な壁によって防がれたのだ。


 サソリを自らの間合いに入れ今度は少年が、先程まで片刃だったはずのレイピアで突きをする。


 だが、またしても弾かれてしまう。



「刺突も無理か。なら、これはどうだ」



 レイピアの刃が霧散し、再び集まると戦鎚となった。


 その戦鎚をサソリの腹部に叩きつける。


 すると先程まで一切刃の通らなかった外殻が砕け散る。


 サソリが悲鳴をあげるかのように暴れ出す。


 少年はすぐさま戦鎚をレイピアに戻し、中身が露となった腹部を何度も、サソリが動かなくなるまで刺し続けた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ