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男の子なのになぜか聖女と呼ばれてます...  作者: レーヴェ
7章 英雄?そして始まる戦争
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76 50階層 前編

「ここがダンジョン50階層...」

「気を引き締めろよ」

「了解だ」

 50階層でのボス部屋となる扉前で準備を整えていた。


「ん、皆準備できた」

「よし、それじゃ。行くとするか」

 扉をゆっくりと開け目の前ボスのである様子を伺うがそこは誰もいなかった。


「とりあえず、入ってみるか」

「慎重にいこう」

 ゆっくりとボスエリアへ入っていく。


 全員が扉に入った瞬間に突然したに魔方陣が描かれそのまま光に包まれる。


「いかん!全員急いで出るんじゃ!」

 シルヴィの掛け声も虚しく全員そのまま魔方陣に巻き込まれた。



「ここは...」

「よう、俺気分はどうだい?」

 聞き覚えがある声いや、この声は...


 レオンは、ゆっくりと顔を上げその姿に驚く。


「ドッペルゲンガーか...」

「その通り、だが只のドッペルじゃない。こうして喋っている時点でそれに気づくだろ?」

 魔物ドッペルゲンガーは、その名の通り目の前の敵対する姿を真似し、そして同じ攻撃手段を使って攻撃してくる特殊な魔物だ。


 だが、本来は喋ることもなく、服装まで的確に真似することなどできないのだ。


「確かに、お前は、特殊な魔物だろうな。あいつらは?」

「それは、大丈夫だ。このエリアに入った時点で全員こうして1対1で私と戦うことになるからね」

「なるほどな。つまりお前を倒したらここから出られるんだな。他の奴は、どうなるんだ?」

「さぁ?ここでは死ぬか、生きるかのどっちかだな。他に助かる方法はない」

 重い言葉が突き刺さる。


「そうか」

 レオンは、ドッペルにいきなり切りかかる。


「全く、いきなり、危ないね」

 ドッペルは、まるで分っているかのように同じ刀で受け止めた。


「なるほど神具まで、真似できるのか」

「解析している場合じゃないよ」

 ドッペルは、距離を取るとそのままレオンに向けて斬撃を飛ばす。


「技まで...」

「ほら、次行くぞ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

リアムside


「はぁ。いきなり攻撃してくるとわな」

「まるで、あいつってか?まぁ、今のお前じゃ勝てないだろよ」

 凄まじい剣撃のやり取りが繰り広げられていた。


「そんなことは知ってるよ。俺があいつに追いつけないことぐらいな。だが、それは絶対じゃない」

 リアムは、剣に力をいれドッペルの剣を力押しで返した。


「俺の目標はレオンだが、それは通り道に過ぎない」

「だったら俺を超えてみな」

 ドッペルは、リアムの攻撃を真似た一撃を放つ。 


「はぁ、はぁ。そういやあいつらはどうなっているんだ?」

「さぁな。俺に勝てたら教えてやるよ」

「上等だ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ミュウside


 お互いに見つめ合い硬直状態が続いていた。


「とりあえず」

「「倒す」」

 杖を構えると同時にお互いの背後から爆発音が響いてくる。


 ミュウが狙ったのは、後ろの回避を考えて魔法だった。

 魔導士なら基本としての動きで距離をとらないといけないからだ。


「考えることぐらいわかる」

「めんどう」

 走りながらも魔法を連発し、互いの魔法を相殺していく。


「早く勝たないと」

「それは無理」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

マリーside


 矢を放つとそれを相殺するように矢が返ってくる。

「1対1は、苦手なんだけどな」

「それは、私もなんだけど」

 遠距離攻撃のやり取り、普通なら物陰に隠れ矢を放つのだが1対1の場合は、一瞬の隙が勝負の決め手となる。


「よそ見している暇は、ないよ」

「それはお互いにね」

 先ほど相殺した時に飛ばした矢を操り、ドッペルの背後に突き刺そうとした。


「やっぱり、ここまで来るだけのことはあるね」

「そりゃどうも」

 お互い矢を躱し、再び矢を交える。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ルナリアside


「はぁ、はぁ」

 ルナリアとドッペルはレイピアを交えていた。


「もう疲れたんですか?息切れが激しいですよ」

「やっ!!」

 ドッペルは、ルナリアの魔法に気づき横に回避する。


「体力などは、減らないのですか?」

「残念ながら減りませんね。疲れなんてものは、ないですから」

 そうしてドッペルは、ルナリアに攻撃しようとするが凍っていた地面で思わず足を滑らせる。


「はぅ~」

 顔面から思いっきりぶつけるドッペル、ドジなところも似ているようだった。


「あの大丈夫ですか?」

「だいびょうぶです」

「「ハッ!!」」

 敵同士ということを思いだし、距離を取る。


「なるほど、あなたは、ドジなのですね」

「ドッペルにまで言われるとは、少しショックです...」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

シルヴィside


 拳での激しいやり取り、常人では目で追いつけないくらいの速さでぶつかり合っていた。


「まさか、妾自身と相手をするとはな」

「まぁ、これも試練の一つと思うんじゃな」

「試練?これは、ダンジョンの主が作ったものなのか?」

「まぁ、そうとも言える。じゃが、なんの為に作ったかは、わからないがのう。ハッ!」

「うぐっ」

 シルヴィは、ドッペルから重い一撃をくらってしまう。


「全く、己を超えるのが試練とはな」

「そうじゃな」

 ドッペルがシルヴィに近づく瞬間にシルヴィは、ブレスを吐いた。


「うっ、やはりやるな妾は」

「当たり前じゃろ」



 各々自分とのドッペルと戦いが始まった。

友達の編集の手伝いで送れました。

すみません

Twitter ID @Loewe0126

投稿日など報告しています。

DMで好きなキャラなど言ってくれたらそれを閑話で書こうかと思っています。

質問箱も用意しますので気軽に絡んでくれて結構です。


よかったら、ブクマ、感想をお願いします。

誤字報告ありがとうございます。

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