7 祝福の儀
馬車での移動が思ったより早く2日目にして王都に着いた。
道中での魔物はエルフが連れた狼だけだったので早く着けたらしい。
「さて、これから教会にいこうと思ったがこいつのせいで私は行けなくなってしまったからな、仕方ないレオン少しこっちに来てくれないか?」
「うぅ、私は悪くないのに〜」
泣きながらエルフが答える
「はいはい、お父様どうするのですか?」
「あぁ、少し魔法をかけて教会の位置を教えておくからあいつらを連れて行ってやってくれ。」
そういうと手をレオンのでこに当て魔法を唱えた。
「今のは?」
魔法により教会の行き方を直接流れ込んできた。
「記憶を映す魔法だ。メモリーミラージュという魔法で光魔法の派生になるな。まぁ使う機会は少ないがな終わったら冒険者ギルドに来いあそこに見えるのが冒険者ギルドだ。」
そういうと門近くの場所を指差した。
「それじゃ行こうか?」
「ん」「うん」「おう」
ミュウ、マリー、リアムの3人が元気良く答えそのまま教会に向かって歩いた。
「ミュウさんやなんで腕を組んでるんだ?」
「だめ?」
「うーん、ダメじゃないけど歩きづらい」
マリーとリアムは物珍しいそうに歩いている。
まぁ、都会は珍しいのだろう、僕はたしかに珍しいが科学の世界を知っているから新鮮味に欠けるところがある。
ふむ、やっぱり黒髪や茶髪が多いのか
「はぐれるなよ」
「わ、分かってます」
「わかってるって」
遅れていた2人に注意したあと素直についてきたが...
「君たち可愛いねぇ。特に銀髪の子」
都会で、しかも子供に絡む大人がいるとは...
「あのすみません急いでるんで」
「まぁ、まぁいいから来いって」
そう言って無理やり手を掴んで来たので避けた。
「こ、こいついいから来い」
焼けになって襲って来やがった
「はぁ〜めんどくさいなぁ」
「はっ、まだ祝福を受けてないガキに負けるかよ」
男性はそう言うと殴りかかって来た。
「吹き飛べ」
男性の足元に魔法陣が浮かび上がると男性は空中に飛ばされた。
「さっさと行こうか?」
「「は、はい」」
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教会にて
「あらあらいらっしゃい。祝福の儀を受けに来たんですね」
立っていたのは女性の神官だった。
「さぁ、順番に祈りを捧げて下さい。」
「ん...」
意外にもミュウが一番に向かっていった。
ミュウが祈るとミュウの周りが青白い光に包まれた。
あれが祝福なのか?
「次、私行くね」
次にマリーが行きミュウと同じく光に包まれたがミュウと違って黄色に近い光に包まれた。
「次は俺が行くぜ」
先の2人に影響されたのか、リアムがウキウキしながら祈りに向かった。
リアムには赤色の光に包まれた。
「じゃ、最後ですね。」
レオンが祈りを捧げた。
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神界にて
「やっと、来おったかい」
「あれ?創造神様?なんで、いるの?」
「ここは神界じゃ。ようやく5年経ったようじゃな。」
「それにしてもやつれましたね」
創造神はまるで不眠不休に働いていたみたいにげっそりしていた。
「全く誰のせいだと」
「いた〜いたいたいたいた〜」
黒いローブを着た子供が喚いていた。
「誰が子供じゃい。私は死神よ。貴様のせいでどれだけ私が苦労したか」
おっとそういえば心が読める神などもいると言ってたな。
「落ち着いて下さい」
「離しなさいスリエル」
スリエルという天使に捕まえられて、足をぶらぶらさせている。
「どうも死を司る天使と呼ばれていますスリエルです。死神の使いをしています」
七大天使の一人で確か
「人間界ではサリエルと呼ばれてる時もあります」
スリエルも心が読めるのか。
「いいから降ろせ」
「これ話が進まんじゃろうが、少しは落ち着け」