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男の子なのになぜか聖女と呼ばれてます...  作者: レーヴェ
5.学園生活
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58 マジックアイテム製作

「僕はこの科では、そうだな管理人的な感じの役割を担っている。では、錬金科をより詳しく話していくよ」

 ネロは、そう言って黒板にチョークを魔法で浮かせスラスラと書いていく。


「1年目が受ける錬金科の内容は、基礎魔法回路だよ。それを2年間受け、3年目から皆、個人部屋を持てるようになり、そこで自分が作りたいマジックアイテムを作れるといった感じだ。もちろん、個人部屋を持った後別の科にいった時は、その部屋から出て行ってもらうことになるよ。この科は使()()()部屋が少ないからね」

 そんな言葉に反応したのかミナの耳がだんだん萎れていく。



「どうやってマジックアイテムを作るかは体験してくれた方が早いと思うからね。さぁ、ミナみんなに道具を配ってね」

 ネロは、魔法道具を持ってくるとそれをミナに渡し、配るように任した。



「さて、今から皆さまに作ってもらうのは魔法のランタンです。これは魔力を流すと光るだけですけど暗いダンジョンでは必須となるアイテムなので作っておいて損はないと思いますよ」

 ネロは、そのまま黒板消しで黒板を消し再び、チョークを使い説明を書いていく。


「む、難しそうだな」

 説明は簡単だが細々とした作業なのでリアムは、少し戸惑いながらも組み立てていく。


「ネロさん、これアレンジしていいんですか?」

「別に構いませんよ。皆さまの好きなようにしてもらっていいですよ」

「ありがとうございます」

 そうしてレオンは、道具を使いランタンを簡単に改造していく。


「レオン、何をするの?」

「まぁ、少しね...」

 ミュウが不思議そうにレオンの作業を見つめていた。


「うーん、そんなに見つめられるとやりづらいんだけど」

「気にしないで」

 レオンは、ランタンの外枠に貼る紙に小さな穴を無数に空けていく。


「まぁ、暗くして光らせたら何の穴かはすぐに分かるよ。ヒントを出すならば一緒に二人で見たものかな」

 レオンは、ニコニコと嬉しそうに作業をしていく。


「一緒に見たもの?」

 ミュウは、疑問を抱えながらもランタンの作業を続けていく。


 

「はい、皆さん作業終了です。部屋を暗くするので誤作動がないかランタンに魔力を込めて下さい。できれば一人づつお願いします」

 全員無事にランタンは作れたようだった。


「わぁ、本当に光った」

「すごい!」

「こんな石から光るなんて」

 生徒たちは、少し興奮気味に騒ぎ出す。


 ランタンの光る素材となっているのは小さな魔法石、この魔法石に光の魔法ライトが組み込まれており魔力によってそれが反応し光るといった仕掛けになっている。

 勿論、魔力を流すのをやめたら自然と光は弱まり消えていく。

 簡単な仕掛けだが魔法石に魔法を組み込む作業が一番難しい作業となる。


「さぁ、僕も点けてみるか」

 レオンは、ランタンに魔力を込め光らせていく。

 そして、無数にあけた穴から光が零れ、天井に照らされていく。


「すごい、星空みたい」

「あんなこともできるなんて」

「綺麗…」

 生徒たちは、皆その景色に感嘆する。


 レオンが作ったのは簡易的なプラネタリウムだった。


「これは...」

「すごい...」

 ネロとミナは、それぞれ良いリアクションをしてくれていた。


「少し良く見せて貰っていいかな?」

「はい、大丈夫ですよ」

 ネロは、レオンの作ったランタンをより詳しく見ていくが細工という細工は穴を空けただけだが、乱雑に穴を空けているわけではなく、星座を意識して空けているので普通に作るとしたら相当難しいものとなる。

 さらに、穴の大小を変えなければいけないので簡単に真似できるようなものではない。


「なるほど。単純なものだがこれは中々のできですね」

「うん、うん。これを作れる人は限られるくらいの作品だよ」

 二人は、新しいおもちゃを見つけた子供のようにレオンのランタンをじっくりと見ていく。


「ごほん、ネロ、時間が推しているんだが...」

「あっ、申し訳ございません」

 ルーカンスの言葉にネロは我に返り、授業を終わらせていく。


「さて、錬金科の体験は、これで終了です。よかったら、是非錬金科に入ってくださいね」

 ネロは、笑顔でそう告げて錬金科の授業を終わらせた。



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そちらで投稿日などを告知しようかなと思います。

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