57 錬金科の説明
「うぅ、頭が痛い」
「なんじゃもう起きたのか?主よ」
なぜかシルヴィが裸でレオンが寝ていたベットに潜っていた。
「何してるんだお前?」
「痛い痛い、頭が割れる〜」
レオンは、理由を聞く前にシルヴィの頭を掴み、アイアンクローをした。
「で、お前は一体何をしてたんだ?」
「うぅ、お主をここまで運んで、つい眠くなって服を脱いで一緒に寝ただけじゃ」
「裸になる必要がどこにある?」
「あ、暑かったから?」
何故か疑問系に答えるシルヴィにレオンは、少しカチンと来たが運んでくれた件もあるので我慢した。
「はぁ、とりあえずさっさと服を着ろ」
「わ、分かったのじゃ」
レオン達がいた場所は、自分の寝室。
さっきの言葉から学園のギルドからシルヴィが背負ってここまで運んできたらしい。
「一応聞いておくけど、彼女は無事?」
「あぁ、あの足をなくした少女か?もちろん無事じゃ。受付嬢も泣いて感謝しておったわい。それよりお主こそ無事なのか?」
「うん。まぁ、少し体がだるいくらいかな」
そんな会話をしているとドアがガチャと開く。
「レオン!!」
いきなり入ってきたのはジギルだった。
「体はなんともないか?、どこか怪我は?いきなり倒れたと聞いたぞ。一体何があったんだ?」
「シルヴィ?お前一体どんな説明をしたんだ?」
ジギルは、両肩をガッチリと掴まれ、不安そうな顔でレオンに質問責めにする。
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時は少し遡る
「「レオン(くん)!!」」
「レオン様、レオン様大丈夫ですか?」
「心配しなくても。主は大丈夫じゃ」
外で待機していたシルヴィがドアを開けて入ってきた。
「うむ、どうやら無事終わったようじゃな、もう結界魔法も必要ないじゃろ」
指を鳴らしガラスが割れたかのような音がした。
「今のは?」
「防音の結界魔法じゃ。扉にかけるとそこの部屋からの音は漏れないようにするものじゃな。一応、言っておくがこの事は他言無用じゃ。話したとしてもたまたま足が見つかったとか言って誤魔化すようにすることじゃな」
「はい!それはもちろん分かっております。それより、レオン様は本当に無事何でしょうか?屋敷に送って親族に事情も説明しないと...」
「落ち着け、お主はそこの少女のことを気にかけておけ、どうせその内、目が覚める。レオンの言った言葉を忘れるでないぞ。今はその者の事だけを考えていればよい」
いつになくシルヴィが真剣に受付嬢に言った。
その気迫に他の者も思わず黙り込んでしまった。
「リアムとマリーと言ったかのう?お主らは、そこの2人に肩を貸してやれ」
「いや、俺がレオンを」
「それはありがたいが、主は、今魔力が無くて倒れおる、お主の魔力量では到底回復なんてしないのじゃ。それよりそっちの二人を頼みたいのじゃ」
「わかった、リアムは、ミュウに肩を貸してあげて。ルナリアは、私が」
「お、おう。わかった」
そうしてみんな屋敷へと戻ってきて、ジギル達に説明することなく急いでベットに運んだということらしい。
「はぁ~、とりあえず説明するから落ち着いて父さん」
「あ、あぁ、すまん」
長い説明をし終え、夕食を取り今日は早めに寝ることとした。
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翌日
「主よ、もう大丈夫なのか?」
「うーん、まだ少しふらつくかな。貧血みたいな感じだな」
「ひんけつ?なんじゃそれは?」
「簡単に説明すると血が足りてない状態かな」
「何、それは大変ではないか!!」
「その内戻るからそこまで驚かなくていいよ。しばらくは魔法の使用は控えないとな」
いつも通りの登校、ミュウとルナリアも少しふらふらしながらあるいていた。
レオンほどではないが体にある魔力を全てレオンに与えたので、けだるさがまだ残っているのだろう。
「うぅ、日差しがつらい」
「体が重い」
足取りが重く、いつもより遅いペースで登校するのだった。
無事遅刻することなく登校し朝のホームルームをし終えいつも通りの授業を始めるが、ミュウ、ルナリア、レオンの三人は思わず眠ってしまった。
お昼になり、リアムとメロディによって起こされる。
「レオンは兎も角、まさかルナリアとミュウが寝るなんて。珍しいこともあるんだね」
「なぜ僕は兎も角なんだ?昨日はちゃんと起きていただろ」
「あら、眠そうに授業を聞いていたような気がしたけど」
「あはは...」
レオンは、普通にばれていて少し苦笑いをする。
「少し勉強しててそれでね、ねぇ、ミュウ」
「ん。そう勉強していた」
「ふーん、ならなんでレオンも眠そうなの?」
「そ、それは」
「僕が二人に魔法を教えていたからだよ。ほらほら、さっさと食べましょ」
「ふーん、まぁいいわ。そうね、さっさと食べて授業にいかないとね。これで体験最後だし。そろそろ選ばないとなぁ~」
皆、用意していたお弁当をそれぞれ食べていく。
「いつも思うけどそのお弁当凄く美味しそうだね」
「ありがとう、お一つ食べますか?」
「え、いいの?」
「別に構わないよ」
「それではいただきます」
メロディは、レオンの弁当箱からサンドイッチを取って食べる。
「何これ...美味しすぎる」
メロディが食べたのはフルーツサンド。
リンゴやみかんなどが、レオンが前世の知識を利用して作った生クリームと一緒に挟まれていた。
「何これ美味しすぎる...」
「喜んでくれて何よりだよ」
「これどこで売っているの?まさか手作り」
「僕が作っているよ。流石にデザートの代わりだけどね」
「えっ!」
メロディは、あまりに衝撃だったのか思わずレオンの方を見つめた。
「2個目は、流石に上げませんよ」
喜んでくれたのが嬉しいのかレオンは、メロディに笑いながら言った。
(はぁ、これが本当に男なの。女子力が高すぎる...)
どこか敗北感と共にその笑顔を見て思わずキュンときたメロディであった。
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午後の授業
「さて、では最初に錬金科の体験に移動するぞ」
ルーカンスの案内に従い、錬金科の為に作られた棟へと移動する。
「それにしてもこの学園本当に広いな」
「適当に歩いていたら普通に迷子になりそうだな」
そんな雑談をしていると錬金棟に辿りついた。
「ここが錬金科の棟だ。ここではマジックアイテムを作っている場所だな。こんな離れたとこにあるのも結構危険なものだからだな」
とルーカンスが言った瞬間上の階層から「ドカーンッ」と爆発音が響く。
「皆、いつものことだからあまり気にしないでくれ」
「「「「・・・」」」」
生徒全員思わず黙ってしまった。
「さぁ、入るぞ」
さっきまで騒いでいたのが嘘みたいに静かになって錬金科に入っていった。
「やぁ、やぁ、一年生諸君いらっしゃいませにゃあ!!」
「にゃあ?」
そう言ったあと、頬を紅く染め逃げるように男性の後ろへと隠れていく。
「こらこら、隠れては罰ゲームにならないじゃないか?」
「だ、だって恥ずかしいもの」
さっきのが嘘みたいにキャラがぶれぶれであった。
「それはアイテムなんですか?」
ひょこひょこと動く耳に思わず目がいってしまう。
「そうだね。この耳を付けるだけでなんと獣人化に見える魔法のアイテムだよ」
そう言って、男性は、隠れた少女を前に突き出す。
「僕の名前は、ネロだ。よろしく」
「ミナです...」
「まぁ、錬金科の案内は僕たちがすることになっていてね。まぁ、説明自体みたら分かると思うけどここでは色々なマジックアイテムを作る場所だよ。こんな風に見た目を変えるものや魔法を抑えるもの、マジックバッグとかも錬金で作れる。あとはポーションですね。マナポーションなども作っているのが主に錬金科がやっているよ。とりあえず、教室に案内するよ」
ミナを強制的に引きづりながら生徒を教室へ案内していった。
そんな姿にドン引きしながら生徒たちは後を着いていくのだった。
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