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男の子なのになぜか聖女と呼ばれてます...  作者: レーヴェ
5.学園生活
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閑話 ルミ・クロードウィル、レオンとデート?前半

突然の閑話すみません。

この話は学園入園の前の話です。

ova的な感じで読んでもらえると幸いです。

 私は幼い頃から剣しか振ってこなかった。


 父から剣を学び続け、母はそれに嫉妬して私に魔法の基礎を教えてくれた。


 そして、学園では騎士科になり、歴代最高の剣の成績を修め、国に認められいつしか最強の騎士団の団長として名前が知り渡ってしまった。


 そんな私は、今最大のピンチになっていた。


「ハーパー、お願いがある。私にオシャレを教えてくれ!」

 2人きりの個室の部屋、鎧を取り、ラフな格好をしているルミが机に手をつきながら真剣な表情で言った。


「え?どうして突然?」

 ハーパーは、急にそれも団長であるルミから言われ思わず戸惑ってしまった。


 常に、一緒に競いあったルミが急に真剣な表情でオシャレを教えてくれと言われ驚きも隠せなかったのだ。


「急にオシャレに芽生えたんですか?あのルミ隊長が...、まさか男が」

「そ、それは貴様に関係ないだろ」

 ルミは、顔を赤く染め、そんな分かり易すぎる彼女を見てハーパーは、遂に春が来たのかと思ってしまった。


「よし、なら団長を副団長の私が直々にオシャレにしてみようじゃないか」

と言いたいところだがハーパーも自分の格好をみてふと我に帰る。


 自分の格好もあまりルミと変わらなかったことに…


「・・・ルミ」

「なんだハーパー、服のことは服屋に相談すべきだと思うわ」

「服屋なんてあるか?」

 ハーパーは、ルミの予想外の返答に少し呆れてしまった。


「あなた今まで服を一体どこで買ったの?」

「ん?えっと、メイドが作ったり、貰いものとかで、ほらこの服も支給されたものだし、てっきり服屋なんてないものだと…」

「そんなわけないでしょ!!兎に角、今日仕事終わりに服屋に行くわよ」

「わ、わかった」

 急いで書類仕事を終わらし、訓練を終え、いつも厳しく長い訓練は早めに切り上げとなった。


「今日は珍しく早く終わったね」

「そうだね。なんか急いでる感じがしたよね」

 タオルで汗を拭きながら女騎士たちは雑談を交わしながらも帰りの身支度を整えていた。


「ん?あれルミ隊長じゃない?」

「そうだね、ハーパー副隊長も一緒ですね」

 二人の騎士はお互いに顔を見つめ頷く。

「「よし、後をつけてみよう」」

 二人とも考えは、同じであった。



「ここが今流行り?の服屋?なのか?」

「なんで、そんなに疑問形が多いの、正真正銘の服屋です。さぁ、入りますよ」

「ま、待ってくれ」

 いつまでも店の前で突っ立っていては迷惑だと考えとりあえず、二人は、店に入ってみることにした。



「見た?」

「見た見た」

「ハーパー副隊長は兎も角、ルミ隊長が服屋に行くなんて…」

「一体どんな服装を普段してるんだろう?」

「いつも鎧を身に着けてるか動きやすい服しか身に着けているイメージしかない…」

「流石に入るのもなぁ」

「偶然を装ってしまえば合法的に見れるのでは?」

「なるほど、ありだな」

「よし、行っちゃおう」

 二人は結局、後をつけるのやめ、堂々と店の中に入店した。


「で、なぜ貴様らがここにいる」

 いつにもなく怖い顔をするルミに思わず二人はびくついてしまった。


「た、偶々服を買おうと思っただけで…」

「そ、そうですよ」

「後をつけてか」

「「・・・」」

 二人は、思わず黙り込んでしまった。


「ばれてないとでも思ったのか?」

「「あははは」」

 思わず笑ってしまったあと強烈な拳骨をされた。


「で、エヴァとエブリン、目的はなんだ?」

「隊長が普段どんな服を選ぶのか気になり後をつけてしまいました」

「私も同じです」

 エヴァとエブリンは、正直に話してせめてきついお仕置きというなの訓練を緩和させようとした。

 だがルミが下した決断は…


「明日の訓練が楽しみだな」

 笑顔でルミは二人に告げる。


((あ、これは明日辛いやつだ))

 何かを察したように明日に怯える二人であった。


「まぁ、ちょうど良い。二人も手伝ってくれないか?」

「えっと、なにを…」

「なにってそりゃ、服選びに決まってるだろ」

「え、いいんですか?」

「別に構わない。私はこそこそと後をつけて来たことに怒ったにすぎないからな」

 結局、4人仲良くお買い物を楽しむことになった。


「隊長この服なんてどうですか?」

 エヴァは、白いひらひらとしたワンピースを取り出す。

「ひらひらして動きにくそうだな」

「それが可愛いんですよ。とりあえず、試着してみましょうよ」

 エブリンは、なんとかして着せようと褒めまくる。


「これなんていいんじゃないか?」

「ズボンか…確かに動きやすそうだが」

「こういうのは組み合わせるとオシャレになるんだよ。ほら、この白い服と上着として黒を足すとか」

「なるほど」

 ハーパーは、そんな意図を知らずに隊長に似合うものを選んでいく。


 ルミは、どれがいいのかわからないので選んでもらった服を試着していった。


 ルミは、エヴァとエブリンの選んだ白いワンピースを先に着た。

 髪と服が合わさり騎士という凛々しい姿から爽やかな清楚感を感じる姿へと変わった。


「やっぱり、ひらひらして動き辛い、あと足がスースーする」

「別人みたい…」

「よく似合ってますよ」

 エヴァとエブリンの率直な感想だった。


「まぁ、私もよく似合ってると思う。やっぱり元がいいからだな」

 ハーパーは、ルミの胸の方を思わず見てしまい、少し羨ましいと思ってしまった。


「こっちも一応着てみたら?」

「ん、そうだな」

 もう一度カーテンを閉め、次はハーパーが選んだ服を試着する。


「うむ、やっぱりこちらの方が動きやすいなぁ」

「そちらもカッコイイですね」

「はい、なんというかクールになりましたね」

 美形の男と思われてもおかしくないが、スラッとしている身体がよく分かる。

 エブリンの言う通り、クール系な感じがする服装となった。


「うん、何というかイケメンみたいだな」

「それは言われても嬉しくないぞ。まぁ、せっかくだし両方買っていくか」

 結局、両方の服を買っていきその日はそこで解散となったのだった。


祝!!10万pv突破記念

皆さま、本当にありがとうございます。

こんな不定期投稿者の小説を読んでいただきとても感謝しています。

これからも頑張らないと…


よかったら、感想、評価、コメントなどお待ちしています。


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