36 勉強を始めよう
各々、試験に向けて勉強を開始した。
学園への入学自体は誰でもできるが、試験はクラスを決めるため試験ということになっているらしい。
テストは主に、筆記と実戦での配点でクラスが決まるとのことだ。
(実戦か、そこだけ少し厳しいな。低かったどうしよう…)
レオンはそんなことを考えながら朝から屋敷を10周ほど走っていた。
「レオンくん、ご飯だよ」
走り疲れたレオンの背後から柔らかいものを押し付けながら抱きついてきたのはリーシャだった。
「そういえば、祭り終わったのになんでまだいるの?」
「それは、今はこの家の護衛兼家庭教師だからだよ」
「家庭教師、誰の?」
「マリーちゃんのだよ。エルフは弓の扱いにかけてはずば抜けているからね」
リーシャは、立派な胸で胸を張った。
朝食を食べ終わりレオンは試験に向けて勉強しようと思い食堂から出ようとするがジギルから呼び止められた。
「レオン、今日からお前はルナリアとミュウに魔法を教えろ」
「別にいいですけど、僕も勉強を…」
「心配するな。試験と言えどそこまで難しくはない。簡単な計算問題に魔法式程度だ。すでにお前は出来ているからな。二人に色々教えてやってくれ。俺はリアムとの訓練があるからな」
そうリアムはレオンとの戦いのあとジギルにお願いして修行することとなっているが、まずは剣がまともに振れるようになるために付与魔法について勉強中らしい。
「二人は既に書斎にいるからな。早く行ってやれ」
「わかりました」
レオンはジギルに言われた通りに書斎に向かいドアを開けると本がそこら辺に散らかっている状態が広がっていた。
「一体何があったんだ?」
「うぅ、動けない」
「助けて」
ミュウとルナリアは本の下から助けを求めた。
「まぁ、とりあえず助けるか…」
レオンは風魔法を使い、次々と本を片づけていく。
「何をやってたんだ二人とも?」
「「勉強です」」
二人とも目を逸らしながら同じことを言った。
「勉強のし過ぎで本を片付けることを忘れ、それで倒れて来た感じか?」
「「・・・」」
二人は思わず黙り込んでしまった。
如何やら図星だったらしい。
「まぁ、今日から僕が魔法を教えることになったから」
「「本当ですか!?」」
二人ともさっきまで落ち込んでいたのが嘘みたいに明るくなった。
「まずは基本中の基本、魔力操作からだな。そうだなルナリア手を出してくれる。両手でお願い」
「はい」
ルナリアはレオンに言われるまま手を前に出し、レオンはその手を握った。
「今から魔力を流すから体の中で流れる魔力の感覚を覚えてね」
「はっ、はい」
ルナリアは突然、手を握られて緊張していた。
「いくよ」
レオンはルナリアにゆっくりと魔力を全身に行き届くように流していく。
「はうぅぅ」
「ちょっと変な感覚がするけど我慢してね」
ルナリアは変な声を出した後、恥ずかしくなったのか必死に我慢をした。
「まぁ、こんなものか」
「はぁ、はぁ」
よっぽど、我慢が辛かったのかルナリアの息が乱れていた。
「次はミュウの番だね」
ミュウは、レオンにそういわれると少しだけビクッと反応してしまった。
ミュウは、魔力を流し続けられているルナリアを見て、次に私も犠牲者にという考えが脳裏に浮かんでいた。
なんの悪気もなく近づいてくるレオンに観念してミュウもその行為を受けるのであった。
「んん////」
その日、書斎から変な声が屋敷に響くのであった。
すいません、とある都合で次の投稿が大幅に遅れるかもしれません。
気長に待ってもらえると幸いです。




