3 魔法を覚えたい
一年が経ちました。
月日が流れるのが早い
赤ちゃん生活も慣れてきて、つかまり立ちができるようになりました。
歩く程度もバランスは悪いですができるようになりました。
未だに恥ずかしいことはオムツを自分で変えることができないことです。
親を呼ぶ方法は泣くことだけなので大変迷惑だと思うが仕方ない。
ちなみに、言語が理解できるようになってきました。
子供の成長は早いものですね。
前世で作らなかった人が言うのもおかしな話ですけど
それにしても赤ちゃん生活は結構暇な時が多いです、0歳に比べて起きてる時間も長くなった為、メイドがよく抱き抱えて色々な所に案内してくれます。
そんな事を考えるとメイドがやってきた
「はーい、起きてますか?」
「あい」
言葉が話せないので仕方ない...
返事がこれくらいしかできないのだ...
いつものように抱き抱え
「今日はどこに行きたいですか?」
「あう」
手を挙げて行きたい方向を示す
魔法の書とかあればいいなと思っている
「はいはい、分かりました。」
メイドは喜びながらに手を挙げた方に歩いていく。
「あい」
「あ、ここですね。ここは書斎ですよ。」
おぉ、是非とも行きたい場所である。
「あうぅ」
「なら今日は本を読んで差し上げましょう。」
自分で見たいのだが、そういえば文字すら読めないんだった。
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書斎にて
書斎に入り、メイドは一冊の物語を読み始めた。
昔々、私たちが生まれる以前の話
魔王と勇者の話なのだが...
最初のプロローグみたいな話だが、正直いってどうでもいい...
そういえばこの世界は創造神が作ったとか言っていたからもしかして日本の文化に影響されたんじゃ?
「あらあら退屈でしたか?」
本一冊読まれただけで眠くなってきたが、魔法の本ぽい物を探さないと
「あうぅ」
魔法の本ぽい物を指差した。
「これは魔法の本ですね。うーん、レオン様には少し早いですよ」
「あいあい」
絶対読みたい、ここに来る前に実は創造神にある忠告を受けていたから。
『絶対に科学を発展させるでない』と。
まぁ理由は想像つくが...
だから、この世界での魔法は必須なものとなっている
「仕方ないですね。簡単な魔法を見せますね」
そうしてメイドは手を出し呪文を唱え始めた。
「この世を照らせ聖なる光、我が道標となりたまえ。
ライト」
呪文を唱え終わるとメイドの手に丸い光の玉ができていた。
これが魔法か、詠唱は恥ずかしいけど、実際に見るとイメージしやすいのかな?
僕も試してみるか、言葉はまだ話せないから心の中でも詠唱してみるか
(この世を照らせ聖なる光、我が道標となりたまえ。)
「あうあ(ライト)」
すると掌に眩しいぐらい激しい光が起こった。
「わっ!」
メイトは驚いて尻もちをついた。
やばい魔法すっごい疲れる。
レオンは突然の疲労に襲われそのまま眠りについた。
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「レオンが魔法を使っただと?」
「ま、間違いないないです。この目で確認しましたから。あれは間違いなく光魔法のライトです。」
「アイラにジギル落ち着いて、レオンが起きちゃいますよ。」
「あ、あぁ。すまない、ユリア」
残念ながらもう起きてます。
疲労感がすごいけど...
母はユリア、父はジギルにメイドがアイラか、始めて名前を知った気がする。
体力がなかったからかいつも寝ていたので1年近く名前を知らなかったのか。
まぁ、言葉がわからないから仕方なかったが...
「私に似て魔法の才があったみたいわね。」
「そうだな。髪もお前似だしな」
「でも目をあなたにですよ」
二人が仲良く話しをしている。
「もう少したったら、あの子達に合わせてあげないとね」
「うむ、だがその前に5歳の時に祝福の儀をさせないとな。楽しみだな」
「そうな」
そんな会話を聞き終わった後レオンは再び眠りについた。
祝福の儀とは一体何なのだろうか?という疑問を残して...
魔王と勇者の話は閑話で書こうかと考えてます。
では、では、また次の機会に