表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
男の子なのになぜか聖女と呼ばれてます...  作者: レーヴェ
3.王都誕生祭
22/94

20 パーティー開始

令和、最初の投稿です。

これからもどうぞよろしくお願いします。

レオンは目が覚めるとベットのうえにいた。

どうやら、ルミとの戦いを終えたあと医療室に運び込まれたようだ。


レオンは同じくベットで寝ていたルミの方に近づき顔を覗き込んだ。


「なんだもう目が覚めたのか」

「おわ!」

ルミがいきなり目を覚ましたのでレオンは驚いてしまった。


「ふふ、なんて様だ。とても私を倒したやつとは思えないな」

ルミは笑顔で言った。


「全く、デタラメな魔法の使い方だな。それにあの剣技、お父様のやつとはまた違う剣技だったな。一体誰に教えて貰ったんだ?」

「いや〜それは、ど、独学だよ。うん」

少し戸惑いながらレオンは答えた。

前世で散々振っていたなんて言えるわけがないからだ。


「はぁ、まぁいいが、まさか完敗するとは思わなかったよ。5歳の弟に負けるなんて情けない姉だな」

「そんなこと、そんなことは絶対にないよ」

落ち込んでいたルミをレオンは慰めた。


「だったら、ここで勝者の特権を使うよ。お、ルミお姉ちゃんて呼んでいいですか?」

「ふふ、あぁ構わない。こんな姉だがよろしく頼む」

驚いた表情を見せながら、少し頬を染めルミは笑顔で答えた。


レオンはその笑顔に答えるように笑顔を返したのだった。


ルミはその笑顔見てさらに頬を染めた。

可愛くもそしてその強い存在が愛しく思えたのだ。


(これは?この感情なんだろうか?)

ルミはそんなことを思いながらレオンを見つめたのだった。

剣しか振ってこなかった彼女が経験したことのない感情だった。


「なんだ、2人とももう目を覚ましたのか」

話し声に気付いたのかジギルが入って来た。


「レオン、これを飲んでおけ」

ジギルがそう言って取り出したのは青色の液体が入った瓶だった。


「これは?」

「マナポーション、魔力を回復させるポーションだ。散々魔力を使ってまだちょっと怠いと思うからな用意した。」

レオンは瓶の蓋を開けその奇妙な色の飲み物を一気に飲み込んだ。


「うっ」

不味い、これはやばい

レオンは吐きそうになりながも一気に流し込んだ。


「まずゅい」

「そりゃそうだろ薬なんだから」

ジギルは少し笑いながら言った。


「はぁ、まだ怠い気が…」

「それはただパーティーに出たくないだけだろうが、ほら行くぞ」

ジギルに引っ張られながらレオンは渋々ついていくのだった。


「レオン恐らくこのパーティー何かが起こる警戒しておけ」

「何故です?」

「スタンピードのタイミングが良すぎるからだ。あのエルフの取り調べで御守りとしてあの臭い袋を渡していた人物がいると分かったからな。騒動を錯乱させるために渡していた可能性が高い」

あの騒動はそんな訳が…

警戒しろと言われてもどうしたものか…


「まぁ、とりあえずここがその会場だ」

大きな扉を開けた先、光魔法で照らされた会場が広がっていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

パーティー会場


「やっぱり、人が多いな~それになんか注目を浴びてる気が…」

「それはお前が、いや何でもない」

なんで言いかけたか気になるが気にしたら負けな気がする。


確かに見た目が美少女で男装していたら不思議に思われてもおかしくないのか?

それもあるがジギルに対しての視線も多い気がする。

と、とりあえず飲み物を探そう。

さっきのポーションの苦味を消すために…


「おやおや久しいのぅ。ジギル辺境伯殿」

「これはこれはお久しぶりです。ディク伯爵」

太ったおじさんが近づいてきてちらっレオンを見たあとジギルに視線を戻した。

なんか嫌な視線だな。


「些か女に男装させるのはどうかと」

「ああ、残念ながらレオンは男だ。ほらレオン挨拶しなさい」

ジギルは少し笑いながら答えた。


「はい。お父様、レオン・クロードウィルと申します。一応これでも男です」

一応笑顔で返事をした。


「う、うむ、そうか。疑ってすまなかった」

笑顔でごまかしながらディクは離れていった。


「なかなか面白い()()が見れたな」

「何も面白くない」

そう喜ぶジギルにレオンは不機嫌に答えた。


「まぁ気を取り直して、来たみたいだぞ」

「来たって誰…が…」

レオンは中央の階段の方に目を向けると金色(こんじき)の髪がよく似合う青色のドレスを着飾った一人の少女がいた。

そして、彼女の特徴がもう一つ、黄色と青色の瞳をしていた。

そう彼女はオッドアイであった。


「綺麗」

レオンは思わず呟いてしまった。

レオンは少女の目を見てそう思った。


階段を下る途中少女は一瞬こちらを見たような気がした。


「「「お~~」」」

皆、彼女の姿を見て声をあげる。


「あれがこの国の第三王女、ルナリア・フィン・フライハイト様だ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ