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男の子なのになぜか聖女と呼ばれてます...  作者: レーヴェ
2. 神からの祝福
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13 ドジっ娘スティカ

「すいません、私はそろそろ教会に戻りますね。」

しばらくエイルさんと話した後、会えたことに満足したのかはわからないが両手で握手交わし、笑顔で「また来ますね。」と言って帰って行った。


自分的に神具についての詳しい説明が聞けたので十分良かったりする。


「さてと、レオンにだけ話があるからみんなは家を自由に探検しててくれ。デトル、3人を頼む。」

ジギルは笑顔で言った。


ミュウ、マリー、リアムの3人は立ち上がりテンションを上げながら家を探検しに行った。


デトルさんも「承知しました」と言い、3人と一緒に案内にいった。


「さて、レオン。まぁ、簡単な話だからなすぐに終わる。明日、この国の50周年と国王の第三王女の誕生日の舞踏会がある。着替えなどは用意してあるから大丈夫だが、まぁ念のため採寸だけやる必要があるからな。後でスティカの所に行ってやってくれ。」

「それだけですか?」

レオンはジギルの深刻な顔を見てそんなことだけではないことが察しがついた。

多分、まだあの選択について思うところがあるのだろう。


「いや、あの3名はなんと言っていた?」

「ミュウとリアムは即決でここに残ると、マリーはまだ悩んでいました。」

「そうか」

ジギルは更に暗い顔つきになる。


「そんな心配なら1つだけ僕に考えがありますけどどうしますか?」

「それは決断させる考えか?」

「はい、他人に流されることなく彼女自身に選ばせる唯一の方法です。」

レオンはマリーに決断させる方法をジギルに話した。


「それをやる方法に1つ許可が欲しいのですが...」

この方法を取らないとマリーは絶対に決めてくれないからな。


「そんなことができるのか?」

「できますよ、むしろやらないと彼女は決断しないと思いますよ。」

レオンは真剣な表情で言った。


「わかった、許可しよう。お前に任せるよ」

ジギルは安心しきったような顔をレオンに向けた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

スティカの仕事部屋


スティカの仕事部屋まできたが、礼儀としてノックしてから入るか。


レオンはこんこんと音を立てながら扉の取っ手を回そうとするが中からドタドタと何かぎ倒れる音がした。


「し、失礼します」

レオンは中で何か大変なことが起きてるいると思い、急いで扉を開けた。


「ま、待ってください〜」

という叫びを聞いたのは扉を開けた後だった。


服の刺繍用の糸が盛大に体に絡まっていたスティカがいた。


「助けましょうか?」

「お、お願いします。レオン様...」


とりあいず風魔法を使いスティカに絡まった糸を切るか...


「切り裂け、風の刃(ヴァント・ラム)

呪文を唱え、手を振りかざすと絡まっていた糸が次々と切れ垂れていった。


「あ、ありがとうございます」

「え、えぇ、どういたしまして。」

レオンは苦笑しながら言った。


一体どうやったらあれだけ絡まるんだ?


「早速着替えますね。」

「は、はい。こちらにどうぞ。」

レオンは試着室の方に案内され、ジギルから渡された服を着ようとするが...


じ〜〜〜〜〜〜


「あの、着替えづらいのですが...」

「あ、いえ。少しお手伝いしようかと...」

「結構です。」

スティカをカーテンの外に出した。

なんか、デジャブを感じる。


うーん、着てみたが、ぶかぶかだな。


レオンが来たのは白い貴族服で所々に細かな金色の装飾されている。

誰かのお古だろうか?


「レオン様よく似合っています。まるでアスト様のようです。」

アスト?一体誰なんだろう?


「すいません、一体誰なんですか?」

「あなたのお兄様ですよ、今は剣合宿でいませんけどね。」

そういえば、父さんであるジギルに家族関係の話なんて一切聞いていなかったな。

まぁ、帰ってきたから話すつもりだったんだろうな。


「では、採寸しちゃいましょうか。」

スティカはメジャーを取り出し喜びながら測っている。

スティカは見た目は10歳程度の割に胸が大きい。


スティカの頭に糸くずがついていたので頭をなでなでしながら糸くずを取った。


誤魔化しついでに「ありがとう」と言ったら顔を赤くしながら「勤めですから」と言って照れていた。


しばらく、すると昼食の準備ができたのでデトルが呼びに来た。


「はわわわ、私も急いで用意しないと」

どうやら昼食の準備時間を忘れていたらしい。

まぁ、デトルさんが呼びに来た時点でもう終わってるだろう。


「それなら、もう用意し終わったので大丈夫ですよ。あの3人が手伝ってくれましたから」

笑顔で喜んでいるデトルであった。


3人が手伝ってくれた喜びか、皿を割られなかったことに対しての喜びかそれかその両方だな。


「まぁ、まぁ気にせずに僕のために頑張ってくれたんだからね。」

「れ、レオン様〜」

そう言ったらスティカは目をうるうるしていた。


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