11 苦渋の選択
「んん、重い、それに体がだるい...」
レオンはベットから体を起こすとそこにはエルフさんがいた。
「うへへ、もう食べれないよ〜」
などと寝言を言いながら...
この駄エルフどうしようか...
「おい、起きろ。」
レオンはゆらゆらとエルフを揺らすが起きる気配がない。
「ん〜、だからもう食べれないって〜」
こいついつまで寝ぼけてるんだ?
レオンは流石にイライラしていた。
よし、電撃くらわせるか...
そう思うとレオンの手からバチバチと音をたてながらエルフに向かって手を触れる
「うぎゃゃゃゃゃー」
すると、エルフは電撃をくらって飛び起きた。
「一体何するんですか?」
「いや、エルフさんが重かったからつい」
「ついじゃありません。全く、ついでに私の名前はリーシャですけど、あと重くないです、重くないです」
重要なので2回行ったのか、何気に初めて名前を聞いた気が...
それより
「なんで一緒に寝てるんだ?」
「あれ?覚えてないんですか?冒険者の皆さんを助けた後、あなたは眠ってしまってそれを支えてたんですがあなたが抱きついて離さなかったからですよ。まぁ別に女の子同士ですから大丈夫ですよ。」
一体こいつは何を行ってるんだろうか?
そんなことを思っているとドアからジギルが現れた。
「起きたか、朝食が出来ているが食べられそうか?」
「う、うん。少し体がだるいけど」
「あ、あの〜、私もご一緒して...」
こいつ、寝言でもう食べれないとか言ってたくせに
「あぁ、構わない食べていってくれ」
ジギルが失笑しながらいった。
「お前の着替えはそこに用意してあるからそれに着替えてくれ」
そういうとジギルはドアを閉めた。
「リーシャさん」
「なになに?」
「重要なので言っておきますが僕これでも男ですよ」
「・・・へ?」
いきなりのとんでも発言でリーシャは驚いている。
いやいやいやこんな可愛い子が男の子のわけ...
リーシャは思わずレオンの胸に手を置く
「・・・何してるんですか?」
「いや〜、少し確認を...」
や、柔らかくないてことは本当に...
いや、ただ胸が小さいだけの可能性が...
「なんか失礼な事考えなかったですか?」
「イエソンナコトナイヨ」
明らかに図星をつかれ、カタコトになっている。
「まぁ、いいので少し出て行ってくれませんか?着替えるので」
「お、お構いなく」
「構うわ!!」
レオンはエルフを扉の外に追い出した。
じ〜〜〜〜〜〜
あの野郎少し扉を開け覗き込んでいる
「はぁ〜、光輝け、フラッシュ」
扉の前で眩しく光る
「め、目ガァ、目ガァ〜」
どこかの悪役を思い出す
その内に、秘儀・早着替え
「あれ?いつ着替えたんですか?」
「どうでもいいだろ、早く食堂に行こうか。あ、それと」
レオンはリーシャの方に振り返り
「ありがとう。リーシャお姉ちゃん」
最大限の笑顔を向けていった
リーシャは心の中できゅんとしていた。
なんだこの可愛い生き物...
「ど、どういたしまして」
狼狽えながらもレオンと共に食堂向かった。
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食堂にて
「もう大丈夫なんだね」
「大丈夫?」
マリーとミュウは普通に心配しているがリアムは...
「もふぅだいじょうふのんだな(もう大丈夫なんだな)」
「口に物を含めながら喋るな」
食堂の中ではパンのいい匂いが漂う。
「ねぇねぇ、早く席について食べようよ」
「そうだな」
リーシャとレオンは席に着きながらか食事を楽しんだ。
「食事しながらで聞いて欲しい、特にリアム、ミュウマリーの3人はな。お前らは今ここで暮らすか帰って元の村に住むかどちらかを選んで欲しい」
「ん?どういう事だ?もぐもぐ」
リアムがパンを頬張りながら言った。
「ふむ、もっとわかりやすく言えば学園に行くか行かないかだな。学園では、学業はもちらん、魔法や武術
を学ぶ事ができる」
「魔法」
「武術」
ミュウとリアムが激しく反応した。
「弓術もあるんですか?」
「もちろんある。むしろ、それらを鍛えるのが目的だ。学園は神具を鍛える場であることは確かだ。だが、学園はここにしかない。もちろん、長期間の休みは村に戻ることを約束しよう。ここで断る時も安全に送ることもな。」
なるほど、確かに5歳で決めるのは酷なものだな。
食事という楽しい時間が静まりかえっていた。
「まぁ、明日の朝までに決めてくれ。いきなりこんな話をしたんだ。考える時間は必要だろうからな。」
ジギルはそういうと立ち上がり自分の部屋に戻っていった。
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庭にて
私達は食べ終わった後、庭でくつろいでいた。
選べか、私はどうしたいんだろうか...
マリーは悩んでいた、家族の事が心配で...
そして何より、即決した2人を見て余計に悩んでいた。
「レオンも残るの?」
「まぁ、残ることになるんだろう。自分も学園には興味あるからな」
ミュウは少し悩みながらも即決した。
「そう、なら私も残る」
ミュウはレオンに向かい笑顔で答えた。
「リアムはどうするんだ?」
「俺はもちろん残るぜ。あのクソ親父に一発殴れるくらい強くなりたいからな」
ヘラヘラと笑いながらリアムは答えた。
「マリーはどうするんだよ?」
リアムが言った。
「私は...」
私は、私は一体どうしたらいいんだろうか?
「まぁ、悩めばいいよ。どうするかはマリーが決めることだからな。答えを人に任せちゃいけないよ。」
まぁ、これが当然の反応だな。
思いつめたマリーを見ながらレオンはそう思ったのだった。




