ビーストの誰も知らない芽
ミクロの底 遺伝子に刻まれたこの悲嘆
君の奥に差し伸べても 届かぬ想いに変わる
情熱と劣情の合間 揺れてる獣は叫ぶ
あおり立てる酒の先に 泣いてる幸せよ
どれほどの緻密さと繊細さを重ねれば
君は僕のそして自分の真実にたどり着くの
笑い合える言葉もない その情事の果てに
蔑んで 嘲って 地の底で笑う道化
詩を紡ぐ自分でさえも嘲笑い 許さない
罵って 軽んじて 転がる子供達よ
出来るならば僕らの過ちさえ拭ってよ
時が刻む残酷な醜い魂の変化
メタモルフォーズ 救いのない世界へ逃げ込んで
どれほどの価値と値打ち 自分に見出せば
僕は君と一つになり 自分を解き放てるの
愛し合うこともない 傷つけ合うこともない
その場所で 腐りのない 安らぎ見出せるの
扉開けて 禁断の地へ踏み出したこの足が
傷だらけの君を呼んで さらなる過ちを踏む
心のない体だけが 真実を知っているのなら
なぜ神は僕らに思い 考える力を与えたの
ないまぜになる快楽の この屈辱と恥辱の間で
堕ちていく人の意思 誰も止められない
鼓動が弾み 血がたぎり 自分を裏切って
未来の自分の光さえも奪う危うさを持って
ルールさえもない線上で 移ろう戦士の命
胸を突くナイフと弾丸で粉々に吹き飛んで
激しい感情と憎しみのボーダーで揺れるビースト
空疎な言葉の羅列の果てで 悶え死んで
限られたこの命を無駄に使う人間よ
エデンから冥界へ 死の大地で猛り狂え
誰も知らない芽を伸ばしながら