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ビーストの誰も知らない芽

作者: keisei1

ミクロの底 遺伝子に刻まれたこの悲嘆

君の奥に差し伸べても 届かぬ想いに変わる


情熱と劣情の合間 揺れてる獣は叫ぶ

あおり立てる酒の先に 泣いてる幸せよ


どれほどの緻密さと繊細さを重ねれば

君は僕のそして自分の真実にたどり着くの


笑い合える言葉もない その情事の果てに


蔑んで 嘲って 地の底で笑う道化

詩を紡ぐ自分でさえも嘲笑い 許さない

罵って 軽んじて 転がる子供達よ

出来るならば僕らの過ちさえ拭ってよ



時が刻む残酷な醜い魂の変化

メタモルフォーズ 救いのない世界へ逃げ込んで


どれほどの価値と値打ち 自分に見出せば

僕は君と一つになり 自分を解き放てるの


愛し合うこともない 傷つけ合うこともない

その場所で 腐りのない 安らぎ見出せるの


扉開けて 禁断の地へ踏み出したこの足が

傷だらけの君を呼んで さらなる過ちを踏む


心のない体だけが 真実を知っているのなら

なぜ神は僕らに思い 考える力を与えたの



ないまぜになる快楽の この屈辱と恥辱の間で

堕ちていく人の意思 誰も止められない



鼓動が弾み 血がたぎり 自分を裏切って

未来の自分の光さえも奪う危うさを持って


ルールさえもない線上で 移ろう戦士の命

胸を突くナイフと弾丸で粉々に吹き飛んで


激しい感情と憎しみのボーダーで揺れるビースト

空疎な言葉の羅列の果てで 悶え死んで


限られたこの命を無駄に使う人間よ

エデンから冥界へ 死の大地で猛り狂え


誰も知らない芽を伸ばしながら

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