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『自己進化 』 ~自分の道は自分で決める~  作者: 零度霊水
『輪廻転生』 〜光を示すもの〜
48/64

48、『精密技巧』 称号ーー【強欲】

 ステータスを開く。ここ最近俺は魔物を殺してはいないので当然レベルは上がっていない。だが、スキルを獲得していた。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 固有スキル

  『自己進化(メイキング)』(スキル持ち主が何かを成し遂げた時に2〜5個の固有スキルの中から一つ選び自分に付与する)

  (他人に表示できるスキルは一つだけであり、表示されてないスキルは『 』で覆われる。)

(能力値がスキルの持ち主の願いを多少は反映する。討伐時に使った能力値が優先して上がる)


 使用回数残り2回


 ◆◆◆◆


「基本斬撃」

(剣術、短剣術、槍術、投擲術(ナイフ、刃物のみ)の固有スキルが結合された物。しかし、このスキルの成長スピードはその人の気持ちに連動している)


『無我夢中』


(条件を満たした状態で「狂人化発動」と口に出せば発動。


 条件

 ・自分の視界内に敵味方合わせた()()が五体以上いる時任意で発動可能。封印選択も可能。


(敵が多ければ多いほど能力向上。スキル使用中は敵味方の判断ができなくなるが、戦闘に関する能力値が大幅にアップする。戦闘技術が上がり、スキル「狂人(バーサーク)」が自動で発動される。

 周囲の獲物が四体以下になるまで固有スキルは使われ続けるが、スキル使用中の記憶は残る)


『迷宮突破』


(迷宮内での行動に補正大アップ。

 迷宮の最下層に到達すると一つの迷宮に対して一回だけスキルがレベルアップする。

 スキルレベル×10の階層のマップが一部わかる。

 迷宮内での獲得経験値アップ。

 補正にはステータスにはない他人からの印象値や魅力も入る。

 迷宮内での行動に適したスキルを一時的に習得。スキルの強さはスキルレベルによって上昇する)


『詳細鑑定』


(武具の能力やランク、魔物などを詳細に鑑定できる。人には使用できない)


暗殺技能(アサシンアーツ)


 暗殺に必要な技能をほとんど全て獲得する事が出来る。

しかし、獲得できるのは技能だけなので、実戦経験や状況判断技術は手に入らない。教科書通りの動きは可能。


  ◆◆◆◆



 スキル


「生活魔法」(生活に便利な魔法が使える)


  「死に損ない」 (致死に至るダメージを負った時、体力が一桁になった時に発動。自分が死ぬまでの時間を数分間延長できる。その間に、回復が出来ればそのまま生きながらえることも可能)


「激痛耐性ーー大」

(強い痛みに大きな耐性を確保し、痛みに耐えられるようになる)


「護る力」 new!


 心から大切だと思える者を護る時に全ステータスに補正。

【対象者】

 ・レフィーヤ


 経験スキル


  「忍び(ステルスステップ)

  (存在を感知されにくくする事に大きな補正と、対象に発見されずに攻撃を繰り出せば攻撃力に補正大)


  「暗殺者の第六感(アサシンセンス)

  (対象の弱点や自分に対する殺気などを感覚や色で感じられる。)


  「精密技巧」 new!

  (魔法を操作し、形を変化させることが出来る。ただ、全ての魔法を変化させることはできない。経験スキルを変化させる事も出来るが、全ては使用者に委ねられる。


 称号


 異世界人(異世界から来た者。本の内容などを覚えやすくなり、記憶力が上がる)


 読書家 (多くの本を読んだ者が獲得する称号。つい描写をしてしまう。読書スピードが上がる)


  女神様の玩具(おもちゃ)(たまに女神様が自分の行動を見てくれるかも?)


  足掻きし者(変えられない運命を足掻いて変えた者が獲得する称号。スキル「死に損ない」を獲得する)


 意思を紡ぐもの(受け継がれる意思を紡ぐ()()を得たものに送られる称号。紡ぐ()()を得た時に、真の力を発揮するだろう)


 強欲(デザイヤグリード)(どこまでも何かを欲しがる者に送られる称号。この称号を持つ者の進化はとどまる事を知らない)



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 自己進化の使用回数が増えていた。あの(殺人を犯した)時だろう。

 ただ、今決めるわけにはいかない。試合開始は刻一刻と迫っている。今安易に決めるべきでは無いのだろう。それに元より勝てるとは思っていない。

 ただ、かっこ悪いところをレフィーヤに見せたくは無いからやれるだけはやるけどな。


 たまたまいたギルド長が審判をやってくれるらしい。その人の配慮でもう一つの結界部屋を使わせてくれるようだ。なんでもエクスは期待の新人で戦闘がきになるというのと、レフィーヤもランクがAになるのでその視察も兼ねてという事らしい。

 因みに俺はエクスのご都合主義が発動したのではと思う。都合よく大物が見に来るのは良くあるしな。

 次に水晶龍の短剣(アイシクルダガー)に詳細鑑定をかける。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


  Level Ⅰ 水晶の弾丸(アイスクリスタル)


 撃てる弾数は使用者の心意気によって変わる。強度はただの水晶。使用者の周囲に30センチほどの水晶の氷柱を出現させ対象に射出できる。

  作成した氷柱の形を変化させ、盾にしたり、刃にしたりできる。new!



  Level Ⅱ 水晶の吹雪(ダイヤモンドダスト)


 放てる回数は使用者の心意気によって違う。使用者は自分を中心に氷の吹雪を身に纏い、放つことができる。そして任意のタイミングで吹雪を硬い水晶に変えることができる。


  Level Ⅲ 水晶龍の加護(ドラゴンエンチャント) new!


 作り出した氷柱に龍の刻印を付与し、追尾効果と耐久力、貫通力を強化する。

 また、鋭利に研ぎ澄まされた零度の刃は血肉、大気を凍らせる。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





 水晶龍の加護か。この能力の応用性は凄そうだ。追尾機能を付与し、形状変化させれば水晶の剣を作り出し遠距離攻撃もできそうだ。

 剣先にナイフを氷らせ取り付ければ麻痺や毒も付与させることができる。

 盾も大量に作り出せそうだ。

 俺の技能にもよるが、薄く伸ばして結界にするとかどうだろう? いや、流石に無理か。



「両者、向かい合ってください」



戦闘(Are you )準備( ready?)!」


「おう!」


「できてるよ」


「始め!」



「行くぞ! ミスト!」


 エクスは金と赤の二本のロングソードを鞘から引き抜き、左手にもつ金色の剣を地面に突き刺す。

 あれは前に見た。地属性の魔法剣だ。


 俺はアサシンベルクを右手に、アイシクルダガーを左手に装備する。

 剣を引き抜くと同時に加速、体勢を低く保ち最大加速で十数メートル先にいるエクスめがけ疾走する。


 あと少しで剣の射程範囲という所で常時発動しているアサシンセンスに反応が起こる。

 右足の下に()()を発見。

 飛び抜こうと右足に力を込め、地面を蹴る。


「グランドマイン!」


 地面が爆発し、その爆風で俺は上空へ舞い上がる。踏ん張りがきかない滞空時間。大きな隙を晒してしまった。


「エールデバインド!」


 地面から土でできた鎖が出現し俺の両足を()()()縛る。鎖はそのまま体を登り、首からした全てを拘束された。土でできてるとは思えない程硬く、たった二本で俺を支えている。


 クソ! 前回見たのは地雷じゃないから油断していた。わかっていたはずなのに! いや、今はそこじゃない!


 俺はエクスを見据える。

 エクスは赤い剣をこちらに向けていた。そう、まるで何かを打ち出すかのように。


 まずい!


「バーニング、ブラストォ!」


 俺は瞬時に氷柱を盾状に形成、水晶の加護も付与し耐久性をあげる。唯の氷柱に龍を模したデザインが刻まれていき、盾が完成する。


 炎と氷がせめぎ合う。お前が使ってるのは多分国宝級の武器なんだろう。でもな、こっちだっで借り物とはいえ国宝級の武器なんだよ!

 使いこなせてなくたって打ち勝つ!


 炎と氷は相殺し水蒸気を生み出す。即席の煙幕だ。


 俺は氷柱を形状変化し、剣を生み出し鎖を切ることによって拘束から抜け出すことに成功。

 ここからだ。アサシンセンスによってこの煙の中でもエクスを発見することができる。


 ステルスステップで足音を殺しながら背後に移動し、アサシンベルクを上段に構え右袈裟斬りーー この空間では人は死なない為、殺意を持って攻撃する。


 ーーしかし、すんでのところで察知され背中を薄くと左手を斬りつけるだけで致命傷は与えられなかった。


 こちらに振り返って余裕そうに話しかけて来る。


「暗殺者か。コソコソ隠れながら攻撃するなんて似合ってんじゃん。ちょっと本気出すかな」


「……」


「マインダッシュ!」


 エクスは地面を金色の剣でなで斬りし、一方踏み出した。エクスの足元が爆発し、加速。一瞬で距離を取られる。


「ヒール……って治んないのかよ。なんかの能力か? まぁいいくらえ!」


 アサシンベルクにそんな能力が? ただのフランベルジュじゃないって事か。

 エクスは剣を交差させ地面に突き刺す。


「メテオストライク!」


 隕石が形成され打ち出される。俺はアサシンベルクを地面に刺し、適当な空間に手を突っ込み槍を装備。投擲する。


 槍は隕石の中心を的確に捉え隕石を砕く。


 しかしそこにエクスはいない。

 ダイヤモンドダストを発動し周囲に結晶を形成する。


 背後に気配! 俺は瞬時に振り向き、ダガーを構える。

 結晶を硬質化させ足を地面に貼り付け、エクスの動きを封じる。

 エクスは動じることもなく、金色の剣を地面に突き刺し、赤い剣を両手で持つ。


炎の英雄(ファイヤーヒーロー)


 エクスの周囲に陽炎現象が発動している。つまりは超高熱化しているという事。

 足を貼り付けていた結晶は溶かされ。燃え盛る剣を下段に構え、逆袈裟斬りで俺を斬りつけてくる。

 この加護だが、燃費が悪く使えて後1、2回だろう。


道を開け我が火剣(フェニックス)!」


 炎の剣から生まれた不死鳥は剣4本を消し去り白い煙となって消えていった。


「Re・スタート」


 白い煙が集まりフェニックスを形成。こちらに突撃して来る。


 く、ここまでか!


 エクスの気迫に蹴落とされ一歩後ずさる。


 カンッ


 軽い金属音をたて、ぶつかったのはアサシンベルク。しかし、剣は倒れない。第六感が告げている。これを使えと!


 ええい! どうにでもなれ!


 アサシンベルクを思いっきり突き刺すとフェニックスが消えた。


 これはフェニックスを斬ったのか? いや、違う。地面に突き刺した剣先は何故か遠く離れたエクスの右腕を突き刺していた。

 その不意の一撃と痛みによってエクスはフェニックスを形成できなくなったのだろう。


 まだ戦えると気を貼り直した時、俺に剣が突き刺さった。


 ああ、やっぱり俺は……詰めが甘い……


 俺の意識は暗転した。

グダッて話が進んでいません。もっとテンポよく行かなくては!


読んでいただき本当にありがとうございました。

誤字脱字、矛盾点等ございましたらご指摘していただけると幸いです。

よろしければ次回もご覧ください。

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